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LEON CVSTOS AMG スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

2017年04月13日 17:42  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

LEON CVSTOS AMG 2017スーパーGT第1戦
2017年4月13日
プレスリリース

2017 AUTOBACS SUPER GT
Round.1 IN OKAYAMA 300km RACE
悔しさを晴らした予選! しかし、僅かに及ばず
4/8(土)公式練習9:00~
天候:曇り 路面:ウエット 気温:17度 路温:18度

 マシンはMercedes AMG GT3から変更はないが、タイヤメーカーがブリヂストンに変わった今シーズン。昨年、ここ岡山で優勝したLEON CVSTOS AMGの新たな戦いが幕を開ける。

 天候は曇りだが、昨夜降り続いた雨の影響で、走行開始時の路面コンディションはウエット。時間が経過するにつれ、レコードラインは乾き始めたものの、場所によっては濡れているところもあり難しいコンディションが続いた。

 シーズンオフに行われたテストのデータを元にセットアップし、公式練習は2番手で終えた。予選へ期待できる走り出しとなった。

公式予選 Q1-14:45~ Q2-15:30~
天候:曇り 路面:ドライ 気温:20度 路温:22度

 新型車両の参戦により、さらに激戦が予想されるGT300クラス。午前中の良い流れを予選に持っていきたいという思いでQ1を託されたのは黒澤選手。

 セッション開始直前に雲行きが怪しくなり、セッション途中にウエット宣言も出されたが路面を濡らすことはなかった。他車とのタイミングを計り、セッション開始2分後にコースイン。

 その直後、1コーナーでクラッシュが発生し赤旗が提示され、セッションが一時中断されてしまう。残り時間10分で再開され、各車一斉にコースイン。黒澤選手も残り時間の少ない中、タイヤを慎重に温めアタック。4番手となる1'26.254のタイムを記録しQ1を4番手で通過した。

 Q2を走るのは、地元岡山県出身の蒲生選手。前後の車両との距離をとりながらタイヤを温め、アタックに備える。4周目にアタックしコースレコードを大きく更新する1'25.044を記録しトップへ。

 その直後、他車のクラッシュにより、またもや赤旗に。残り時間5分で走行が再開されたがLEON CVSTOS AMGはガレージに留まり、他車の行方を見つめた。その後、2番手に0.122差まで迫られたがトップを守りきり、チームそして蒲生選手初のポールポジションを獲得。

 昨年の悔しさを晴らした。マシンとタイヤのポテンシャルが最大限に発揮された予選。明日はフロントローからのスタート。チーム一丸となって優勝を目指す。

4/9(日)決勝 14:34~
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:20度 路温:26度 

 今シーズンから朝のフリー走行は無くなり、ピットウォークからスケジュールが始まった。レース前は、プロモーションが行われ、ウォームアップ走行が20分間へと拡大された。

 スタートドライバーは黒澤選手が担当。予定通りにパレードラップが始まったが、グリッド上、またフォーメーションラップ中にもGT500クラスのマシンがストップし、波乱なレースを予感させる。

 セーフティーカースタートで始まった開幕戦。トップを守り走行していたLEON CVSTOS AMGだが2番手の#4が、より速いペースで迫ってくる。

 必死にポジションを守ろうとするも、19周目のWヘアピン1つ目で#4にパスされてしまい、2番手に。すぐ後ろには、#25も迫ってきている。黒澤選手は、ポジションを死守すべく渾身の走りが続いた。

 LEON CVSTOS AMGは27周目にピットインし、蒲生選手にドライバーチェンジ。給油、タイヤ交換とピットクルーの迅速な作業でコースに戻るも、#25に先行を許してしまい3番手に。

 その後、LEON CVSTOS AMGと#25のクリーンなバトルは、数十周に渡り繰り広げられ、会場を大いに沸かせた。50周目にクラッシュが発生し、セーフティーカーが導入される。再スタートした後も、お互いに同じようなペースで走行し、蒲生選手はパスするタイミングを伺っていた。

 残り9周となったところで、GT500の車両と絡み#25がスピン、その隙を突き2番手にポジションアップ。その時トップとの差は9秒。蒲生選手は毎周、各セクターベストタイムを更新する渾身の走りでトップに迫ったが追いつくことは出来ず、2位でチェッカーを受けた。

 完全燃焼とはいかなかったものの、今シーズン期待のできる幕開けとなった。

決勝を終えて
溝田監督
 予選は、チームとして初めてPPを取ることが出来て本当に良かったです。決勝が厳しくなる事は、事前テストから想像は出来てました。

 #4、#25と、どうやって戦うかがチームとして課題で、全く想像通りの展開になりました。唯一、スタート時の路面温度が少し高くて苦しみました。

 勝ちたかったのは、当たり前ですが、荒れたレースを2位で終える事が出来て本当に良かったです。次のFuji-500kmは、昨年の忘れ物を取りに行きます。

黒澤選手
 今回はタイヤメーカーがブリヂストンに変わり初めてのレースでした。まだまだ、開発・調整を続けないといけない状況の中、最初のレースで良い成績が獲られたと思います。

 チームもミスなく戦ってくれました。次の富士も勝ちを狙って、確実に大量ポイントを取りたいです。

蒲生選手
 予選では速さを発揮することが出来ましたが、決勝では路面温度とタイヤのマッチングが悪く難しいレースになりました。

 レース終盤に#25と接触してしまいましたが、それ以外はチーム・ドライバー共にミスなく仕事が出来たと思うので、今後も頑張りたいです。