綿矢りさ原作の映画『勝手にふるえてろ』の続報が明らかになった。
『勝手にふるえてろ』は、綿矢りさが2010年に発表した小説をもとにした作品。松岡茉優演じる24歳まで恋愛経験がなかったOL・ヨシカが、突然交際を申し込んできた同期の二との「現実の恋愛」に乗り切れず、「脳内の片想い」を続けている中学時代の同級生・イチと再会するために同窓会を計画するというあらすじだ。
今回の続報では、二役を渡辺大知(黒猫チェルシー)、イチ役を北村匠海(DISH//)が演じることが明らかになった。またヨシカの恋を乱す同僚役に石橋杏奈、ヨシカの話し相手になる釣りの男性役に古舘寛治、少し変わり者なヨシカの隣人役に片桐はいりがキャスティングされていることも発表された。
渡辺は「脚本を最初に読んだ時から主人公のヨシカのキャラクターに釘付け」だったといい、「主演の松岡さんは芯が強くて、可愛いのにひねくれてて、まさにヨシカそのもので、とても魅力的でした」とコメント。北村は「“あーいるいる”って要所要所で感じる松岡茉優さん演じるヨシカがとても面白く、僕自身も楽しみながら台本を読み進めることが出来ました」と感想を述べており、「ヨシカと共に色んな感情になれるような映画だと思っています。ぜひ劇場でご覧ください」と作品の魅力をアピールしている。
■渡辺大知のコメント
脚本を最初に読んだ時から主人公のヨシカのキャラクターに釘付けで、ぼくは撮影中、実際に、空回りしながらもヨシカにずっと一直線でした。主演の松岡さんは芯が強くて、可愛いのにひねくれてて、まさにヨシカそのもので、とても魅力的でした。松岡さんを始め、この映画はいろんな魅力的な人物や景色で溢れている映画です。それぞれの魅力が画面をはみ出しているところを、ぜひご覧ください!
■北村匠海のコメント
台本を読んで、まず、独特な役名だなぁという印象から始まりました。“あーいるいる”って要所要所で感じる松岡茉優さん演じるヨシカがとても面白く、僕自身も楽しみながら台本を読み進めることが出来ました。松岡茉優さんとは3度目の共演になります。お互い初めて会った日からは、6年ほど経っているのですが、しっかりと魅力的な演技をされるので、やはり一緒に芝居するのが楽しかったです。ヨシカと共に色んな感情になれるような映画だと思っています。ぜひ劇場でご覧ください。
■大九明子監督のコメント
役名が、イチ、ニ。男を番号で呼ぶ小気味良さよ。一応現場では君付けで呼んでいました。渡辺大知君が、面倒な男・ニ君をサイコーに愛しい男にしてくれました。ご自身も作り手だからでしょうか、視点が客観的でさすが!という時もあれば、何だニそのものじゃんカワイイ、と思う時もありました。あと、手が美しい。北村匠海君とは、イチ君が記号のようなイケメンにならないよう、相談しながら繊細に作りました。北村君は頭も良く、瞬発力もあり、日の出を待って数分で撮らねばならない慌しい中でも、演出に一瞬で対応してくれたのが印象的です。