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『光』視力を失いゆくカメラマンがもがき苦しむ予告映像 永瀬正敏「“遺作”を観た様な感覚」

2017年04月13日 10:12  リアルサウンド

リアルサウンド

『光』(C)2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、KUMIE

 河瀬直美監督がオリジナル脚本を手がけた映画『光』より、予告映像が公開された。


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 本作は、カンヌ国際映画祭で受賞経験のある河瀬監督が、永瀬正敏と水崎綾女の共演で制作したラブストーリー。日々迷いながら生きていた美佐子が、視力を失いゆく天才カメラマン・雅哉に出逢い、彼の内面に惹かれていく模様を描く。


 このたび公開された予告映像は、ヒロインの水崎演じる美佐子から“見た世界”のシーンから始まる。主演の永瀬演じる弱視のカメラマン・雅哉が、カメラを抱きしめながらもがき苦しみ葛藤する姿や、彼の叫びに美佐子や周りの人々が心揺さぶられる様子、「心臓なんだよ。動かせなくなっても、俺の心臓なんだ」と語る雅哉の様などが、“光”とともに収められている。


 雅哉がやがて見えなくなる事を知りながらも、互いを見つめようとするふたりの姿には、“失うことで、思わぬ明日を見つける事ができる”というメッセージが込められているとのこと。


 また、雅哉に強く影響を受けた美佐子が、彼を想いながら書き上げた音声ガイドが劇中で登場し、その音声ガイドを樹木希林が読み上げている。永瀬自身も演じるその時まで、樹木が読み上げることを知らされていなかったという。永瀬は、「誤解されたくはないんだけど、ある意味、観終わった瞬間、自分で“遺作”を観た様な感覚になったんです。ネガティヴな意味には捉えて欲しくないんだけど。それだけ、とてつもなく強い思いがあった」と本作について語っている。(リアルサウンド編集部)