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ザック・ブラウン、アロンソのインディ500参戦に「活躍の可能性はあると思う」

2017年04月12日 21:22  AUTOSPORT web

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インディ500参戦を決めたアロンソを中心に写真に収まったマクラーレン、ホンダ首脳陣
マクラーレンとホンダは4月12日、フェルナンド・アロンソが5月28日に決勝レースが行われるインディ500に参戦すると発表したが、マクラーレン・テクノロジーグループのエグゼクティブディレクターを務めるザック・ブラウンは、アロンソの活躍の可能性は「あると思う」と語っている。

 アメリカ出身で、かつてレースを戦った実績もあるブラウンは、今回のアロンソのインディ500参戦について「私は若い頃からのF1ファンだが、アメリカ国民のひとりとしてインディ500は特別で素晴らしいレースだと常に思っていた。自分がマクラーレンの代表になった初年度に、その舞台にマクラーレン・ホンダのマシンを送り込むことができて感慨深い」と語っている。

「マイケルは昔からの友達で、非常に尊敬している人物だ。また、アンドレッティ・オートスポートは優れた組織力をもつレーシングチームのひとつで、勝ち方を熟知している。事実、昨年のインディ500では初参戦のアレクサンダー・ロッシが優勝しているし、アロンソがそのようなチームでインディカーのデビュー戦を迎えることを非常にうれしく思っている。同時に、今回のプロジェクトはホンダの後押しとサポートがなければ実現しなかったのは言うまでもない」

 アロンソがドライブする『マクラーレン・ホンダ・アンドレッティ』のマシンは、かつてインディ500で勝利を収めたパパイヤオレンジのカラーリングと、現在のマクラーレン・ホンダのスポンサーロゴをまとって参戦する。では実際アロンソが活躍できるかどうかについては、ブラウンは「安易な予想はしないが、その可能性はあると思う」と語る。

「彼がドライブするチームは、昨年ホンダエンジンを載せて優勝しており、そして彼は世界最高のドライバーであると考えれば、説得力のある組み合わせだろう」

「とは言え、アロンソはスーパースピードウェイに慣れるために相当な努力が必要だ。しかし、それはあらゆるモータースポーツに共通する要素だし、間違いなく彼はその才能をもっているうえに、勇敢で度胸もある。また、F1とインディカーの違いは昔ほどでは無く、F1の車重はインディカーとほぼ同じだし、いまやF1マシンはインディカーよりもパワーが出るようになった」

 また、マクラーレン・テクノロジーグループのエグゼクティブ・コミッティー・プリンシパルであるマンスール・オジェも、インディ復帰に喜びと将来について語ったほか、アロンソが目標とするもうひとつのレース、ル・マン24時間についても語った。

「私はマクラーレンの大株主として30年以上が経つが、70年代までインディに参戦した頃にはいなかったんだ。でも、私はインディに行ったことがあるし、そのスケールには感動したんだ」

「我々は30年の時を経て、マクラーレンの新たなインディカーの時代をアンドレッティ・オートスポートとホンダとともに踏み出すことを誇りに思っているよ。インディ500は今年我々が参加するシリーズ唯一のレースだが、何年間も活動するかもしれないし、フルワークスでのマクラーレンの参戦もあり得るかもしれない」

「同時に、我々はいつかル・マン24時間にも復帰する可能性だってある。我々は1995年にマクラーレンF1 GTRで勝利を飾っている。ただ、今はそういった計画はまったくないがね」