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F1 Topic:リカルドとペレスのみならず。今年の中国GP決勝で遅刻が続出した理由とは

2017年04月12日 20:32  AUTOSPORT web

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中国GP決勝前に行われた国歌演奏セレモニー
レッドブルのダニエル・リカルドとフォースインディアのセルジオ・ペレスが、F1中国GP決勝終了後に「国歌演奏セレモニーに遅刻した」として戒告処分を受けた。

 しかしその日、国歌演奏セレモニーに遅れて集合したのはリカルドとペレスだけではなかった。リカルドが小走りにスタートライン方向へ走り去った後、筆者は少なくとも2人のドライバーとすれ違っていたことを記憶している。一人はザウバーのアントニオ・ジョビナッツィで、もう一人はリカルドの同僚のマックス・フェルスタッペンだ。





 偶然写真を撮っていたのでその時刻を見ると、どちらも13時46分となっている。今年からFIAは集合を義務化。「フォーメーションラップが始まる14分前にすべてのドライバーは国歌斉唱セレモニーのためにグリッド前方の所定の場所に来ていなければならない」と規則で定めていた。つまり、集合時刻の13時46分の時点で2人はまだグリッド上を走っていたのである。

 それにしても、今年の中国GPではどうしてこんなにも遅刻するドライバーが続出したのか。それは、あの日の上海の天候が少なからず関係していた。



 F1は2014年から、全ドライバーがスタートライン付近に集合して国歌を聞くようになっていた。それまでは、集合せずにスタートまで自分のグリッドにいてよかったのだが、用を足しにお手洗いへ行きっぱなしの状態が慣例化していたため、2014年からFIAはドライバーに集合を呼びかけ、国家的なイベントとしての格式を保つ努力をしていた。

 それでも遅刻したり欠席するドライバーが後を絶たないため、今年からFIAは集合を義務化したわけである。

 通常であれば、ピットレーンが開放された後にドライバーがグリッドに着くためのレコノサンスラップはピットレーン出口でのスタート練習が主な目的で、1、2回行った後すみやかにグリッドに着く。その後、ドライバーはレースエンジニアとスタートとレース戦略の確認を行い、トイレへ行った後、スタートラインへ行き、国家斉唱セレモニーに参加する。

 だが今年の中国GPはスタート直前に雨が上がったため、チームとドライバーは少しでも多くのレコノサンスラップを行い、ギリギリまで路面の状況を確認していた。それが、国歌斉唱セレモニー遅刻の遠因となっていたのである。