ニュルブルクリンク24時間やVLNニュルブルクリンク耐久シリーズに参戦してきたザクスピードが、5月25~28日に行われる2017年のニュル24時間参戦を取り止めたことを明らかにした。
ドイツの古豪ザクスピードは2016年からVLN/ニュル24時間でニッサンGT-RニスモGT3を走らせており、2017年の第45回ニュル24時間にもトム・コロネル/エリック・ヨハンソン/フロリアン・シュトラウスの3名のドライバーとともにエントリーを済ませていた。
しかし、4月22~23日に開催されるニュル24時間予選レースのエントリー締切日である4月6日になって、参加をキャンセルする旨を発表した。背景には、現在のVLN/ニュル24時間におけるレギュレーションがあり、そのなかでGT-Rはコンペティティブではないという。
「3月のVLNでは、練習走行ですべてをかけたにもかかわらずトップから4秒落ちの12位。レースでは14位と苦戦した。現実的に見ても、今年のレギュレーションのなかでGT-Rは非常に厳しい」とチーム代表のペーター・ザコウスキーは語る。
「この結果はチーム、ドライバーのハードワークを反映しているものではないんだ」
ザクスピードは、近くその姿が公開されるであろう2018年バージョンのニッサンGT-RニスモGT3に期待を寄せ、現行モデルへの投資よりも、将来への投資が有意義であるとする。
「悲しいことだし、チームにもドライバーにも謝らなければならない。我々は投資の転換を行う必要があり、そして現実的でなければならない。我々は新世代のニッサンGT-Rに期待し、将来の合意を楽しみにしているよ」とザコウスキー。
ザクスピードはADAC GTマスターズでは2台のメルセデスベンツAMG GT3を走らせているが、一方で今季中に18年型ニッサンGT-RニスモGT3の開発のためにVLNに参戦することを示唆している。