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Audi Team Hitotsuyama スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

2017年04月12日 15:42  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

Hitotsuyama Audi R8 LMS
Audi Team Hitotsuyama
Press release - 2017.0411 - 002

11/04/2017

Race Report

2017 AUTOBACS SUPER GT
Round-1 / OKAYAMA GT300KM RACE

たび重なる不運を乗り越え完走で開幕戦を終える

 Audi Team Hitotsuyamaは、2017年4月8日~9日、岡山県の岡山国際サーキットで開催されたSUPER GT開幕戦「OKAYAMA GT300KM RACE」に出場。たび重なる不運を乗り越え、14位完走でレースを終えました。

 Audi Team Hitotsuyamaは、2017年シーズンもAudi Japanとのパートナーシップを継続し、GT300クラスに参戦します。マシンは昨シーズンに投入したAudi R8 LMSを使用。タイヤも引き続きダンロップを装着します。ドライバーは、このチームで6シーズン目を迎えるリチャード・ライアンと、新たに加入した柳田真孝が務めます。

▱ 予選
 4月8日、朝から曇り空に覆われた岡山国際サーキットでは、予選に先がけて9時から公式練習が行われました。朝まで降り続いた雨の影響で路面コンディションはウエット。まずは柳田がコースに入り約10周を走行。路面が乾き始めたこともあり、ライアンがスリックタイヤでコースイン直後、マシンが突然ストップ。回収のためにFRO(ファースト・レスキュー・オペレーション)車両がマシンを牽引したところ、牽引フックがフレームごと外れるという珍事が発生し、Hitotsuyama Audi R8LMSは積載車でピットに戻されました。

 マシン停止の原因はすぐに電気系と判明し、トラブルは解消できたものの、牽引フックが固定されているフレームの修理に手間取り、ドライコンディションに向かいつつあったコースでの周回ができないまま、公式練習、そして、サーキットサファリを終えることになりました。

 ほぼドライコンディションで迎えた予選までにはマシンの修復が終わったものの、装着するスリックタイヤを決めきれないまま臨むことに。それでも、14時45分にスタートしたQ1を担当したライアンは、辛い状況にもかかわらず、1分26秒838の12番手タイムでQ2進出を決めました。続くQ2は、柳田が1分27秒896をマークし、ポジションを維持したまま予選を終えました。

予選結果
P1 #65 LEON CVSTOS AMG 黒澤治樹/蒲生尚弥
P2 #4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口信輝/片岡龍也
P3 #25 VivaC 86 MC 土屋武士/山下健太
P12 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/柳田真孝

▱ 決勝
 翌9日、曇り空が広がるものの、昼過ぎにはほぼドライコンディションとなった岡山国際サーキット。最終的なセッティングを確認するために、レース直前に設けられた20分間のウォームアップランに臨んだHitotsuyama Audi R8 LMSでしたが、ここでも不運に見舞われます。バックストレートエンドのヘアピンコーナーで後続のマシンがHitotsuyama Audi R8 LMSの右リアに追突。Hitotsuyama Audi R8 LMSのダメージは、ボディだけでなくサスペンションにも及びました。

 ピットスタートだけは避けたいと考えるチームは、急ピッチでマシンを修復。コースインが認められる必要最低限の修復だけを施し、「仮」の姿でマシンをスターティンググリッドに送り出しました。その後は、さらにグリッド上で作業を続け、なんとかスタートに間に合わせることができました。この週末、ドライコンディションでの走行が極端に少なかったことから、セットアップとレース戦略に苦しんだAudi Team Hitotsuyamaは、不安を抱えたまま決勝に臨みます。スタートドライバーのライアンは序盤にポジションを2つ上げたものの、Q2で履いた柔らかめのタイヤが路面コンディションにマッチせず、苦戦を強いられました。それでもスタート位置から2つ後退の14位で踏ん張り、47周を終えたところでHitotsuyama Audi R8 LMSのステアリングを柳田に託しました。

 ニュータイヤで臨んだ柳田は懸命な走りでポジションを維持しましたが、ファイナルラップで不運なパンクに見舞われました。しかし、手負いのマシンを操り、なんとか順位を守った柳田が1ラップ遅れの14位でゴール、完走を果たしています。

 次戦は2017年5月3日~4日、静岡県の富士スピードウエイにて開催されます。岡山でのたび重なる不運を乗り越えたチームは、気持ちを新たに、勝利を目指してレースに臨みますので、引き続き皆様のご支援、ご声援をお願いいたします。

決勝結果
P1 #4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口信輝/片岡龍也
P2 #65 LEON CVSTOS AMG 黒澤治樹/蒲生尚弥
P3 GULF NAC PORSCHE 911 ジョノ・レスター/峰尾恭輔
P14 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/柳田真孝

チーム代表 一ツ山亮次のコメント
今回は我々のレースではありませんでした。練習走行から始まった負の連鎖を、最終ラップのパンクまで止めることができませんでした。たび重なるトラブルを乗り越えて完走できたことが、チームにとっては何よりの収穫です。とくに、スタート直前のウォームアップランでダメージを受けたマシンを時間内にスターティンググリッドに送り出したことで、このチームのポテンシャルとモチベーションをはっきりと確認することができました。仮にピットスタートだったら、14位は厳しいはずですから。今シーズンに加入した柳田もすっかりチームに溶け込み、チームの雰囲気はとても良いものになってきました。タイムも周回を重ねるごとに良くなってきています。富士は500kmと長いレースですので、しっかりと周回を重ねて上位、できれば、表彰台を目指したいと思います。

Official Facebook page of Audi Team Hitotsuyama.
https://www.facebook.com/hitotsuyamaracing