トルコGPが2018年のF1カレンダーに復帰する可能性があることを、イスタンブール・パーク・サーキットを運営する実業家が明らかにした。
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は11日、首都アンカラの大統領宮殿でF1の新オーナーであるリバティ・メディアの代表兼F1グループCEOのチェイス・キャリーと会合を開いた。
他にトルコ側からは、サーキット運営者のブラル・アク、トルコのモータースポーツ運営団体責任者のセルカン・ヤズチェ、青年スポーツ省大臣のアキフ・チャアタイ・クルチ、大統領報道官のイブラヒム・カリンが同席した。
その後に開催された自動車ジャーナリスト協会の夕食会で、アクは記者団に対し、契約はまだ完了していないが「基本合意に達した」と述べている。
「今の時点で私の口から言えることは、会合はとてもうまくいき、まだ契約は締結されていないものの、基本的合意に達したということだ」とアクは語った。
インターシティ・レンタカー会社を所有する地元イスタンブールの実業家アクは、5年前に11年間のイスタンブール・パークのリース契約を締結している。イスタンブール・パークは総工費2億5000万ドル(約270億3500万円)をかけて建設され、2005年に完成した。アクは2013年にもバーニー・エクレストンと契約締結を試みたが、エクレストンは初年度だけで2600万ドル(約28億円)を要求したという。
トルコが最初にF1カレンダーに加わったのは2005年のことで、イスタンブール・パークの4つのエイペックスをもつ左回りのターン8は、その年の開催会場の中でベストなコーナーだという評判を早々にものにした。
イスタンブール・パークでグランプリが最後に開催されたのは2011年。政府がそれ以降の費用の承認を拒否したことで契約金の交渉が決裂し、契約終了となった。
2018年のF1カレンダーからはマレーシアGPがなくなり、リバティ・メディアはフランスGPとドイツGPの復帰を確約している。トルコGP開催が決定になれば、来シーズンのグランプリは全部で22戦となる。