書店員の投票で選出される文学賞『全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2017年本屋大賞』の受賞作品が発表された。
大賞に輝いたのは、恩田陸『蜜蜂と遠雷』。『第156回直木三十五賞』も受賞した同作は、ピアノコンクールを舞台にした青春群像小説だ。2位は森絵都『みかづき』。西加奈子『i』は7位、森見登美彦『夜行』は8位、『芥川龍之介賞』を受賞した村田沙耶香『コンビニ人間』は9位となった。また、翻訳小説部門の大賞にはトーン・テレヘン著、長山さき訳の『ハリネズミの願い』が選出された。
今年で14回目を迎えた本屋大賞では、1次投票に全国446書店から564人の投票があり、2次投票ではノミネート作品をすべて読んだ上で、ベスト3を推薦理由と共に投票する方式がとられた。今後は全国の各書店で同賞のフェアが実施される予定だ。