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ロコンドが新プラットフォーム戦略を発表 MANGO原宿店が戦略基幹店に

2017年04月11日 21:03  Fashionsnap.com

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「ロコンド」田中裕輔社長 Image by: FASHIONSNAP
ファッションの通販サイト「LOCONDO.jp」を運営するロコンドが4月11日に開催した2017年2月期通期決算説明会で、在庫回転率の向上と実店舗の収益率の大幅改善を目的とした新プラットフォーム戦略「RAOS(=Real As Online Store)計画」を発表した。スペイン発のファストファッションブランド「マンゴ(MANGO)」原宿店を戦略基幹店に位置付け、各種サービスを導入していく。

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 ロコンドは、昨年11月に「マンゴ」の国内独占販売契約を締結。ECとリアル店舗の一体運営を強化することを目的に、4月1日付で「マンゴ」原宿店を継承した。
 「RAOS計画」では、ロコンドの在庫を店舗出荷に使う「e-3PL」やブランドの実店舗で商品が欠品した際にロコンドの倉庫から消費者の自宅に直送する「LOCOCHOC」などに続く新サービスを用意する。「マンゴ」原宿店には、5月に店舗の在庫・売上をリアルタイムで管理する「LOCOPOS」と会員データおよび決済情報を一元管理する「LOCOPAY」、8月にロコンドの在庫を店舗顧客に販売し売上は店舗計上となる「LOCONDO GO」や、店舗在庫をECで販売する「BOEM 2」、店舗補充を自動化する「LOCOPOS 2」を導入する予定。ロコンドの田中裕輔社長は「アパレル業界はまだまだITの進化ができておらず、多くのブランドが在庫管理を一日に1回ほどしかできていないのが現状。RAOS計画を通じてデータベースをECに寄せる」とし、EC・店舗に必要なデータは全て共通のデータベースで繋げリアルタイムの一元管理を可能にするほか、実店舗をEC視点で再設計する。各種サービスをいち早く導入することで、「マンゴ」原宿店を"成功事例"とする狙いだ。
 10日に発表した2017年2月期業績では、商品取扱高(返品差引後)は80億2,200万円(前期比123.3%)、売上高は28億9,300万円(前期比129.9%)、売上総利益は24億3,800万円(前期比130.7%)、当期純損益は2億9,800万円。売上高・利益共に概ね計画通りの着地となり、通期で初の黒字化を達成した。今後はECサービスに主軸を置きつつ、RAOS計画によって事業面・収益面で強化を図り"世界唯一の総合ECカンパニー"を目指すという。