2017年4月10日
山田真之亮 PRESS RELEASE
Team TAISAN SARD
決勝レースで速さと自信を取り戻す。
4月8~9日、岡山県・岡山国際サーキットにてSUPER GT開幕戦、「2017 AUTOBACS SUPER GT Round 1 OKAYAMA GT 300KM RACE」が開催されました。Team TAISAN SARD に新加入した山田真之亮は、同じく新加入したチームメイトのジェイク・パーソンズ選手と共に4月8日土曜日のフリープラクティスから300kmレースへの戦いに挑みました。
車両名に福島県のFUKUSHIMAを加えたTAISAN SARD R8 FUKUSHIMAは事前合同テスト時のクラッシュの影響が心配されたものの、チームスタッフにより修復され、公式練習では GT300クラスの21番手タイムをマークしました。もちろん、チームとしては納得できる順位ではなく、午後の予選へ向けてセッティングを見直すことになりました。
そして迎えた予選では山田真之亮が予選Q1のアタッカーを担当しました。しかしながらセッティング変更が裏目に出て、25番手で不本意ながらも予選Q1にて敗退。9日の決勝レースは後方グリッドからの追い上げを強いられることになりました。
今シーズンから決勝日朝のウォームアップ走行が廃止されたため、セッティングの確認はレース直前に行なわれる20分間のウォームアップ走行の時間帯のみとなりました。山田真之亮に続いてパーソンズ選手も乗り込み、決勝レース用のセッティングの方向性が正しいことが確認でき、上位進出への期待が高まりました。
予選直後の表情から一転して、いつもの明るい表情に戻った山田真之亮は、「自分で迷い込んでしまっていたのが、チームのみなさんのおかげで出口が見えてきたようです」とコメントもいつもの意欲的なものでした。
決勝レースのスターティングドライバーを任されたのは山田真之亮でした。GT500クラスで何台かのマシンがトラブル発生によりストップし、レースは一旦中断され、仕切りなおしでスタートが切られました。
山田真之亮は安定したペースで周回を重ねていき、他のチームがドライバー交代のルーティンピットストップをし始めた40周目には5番手まで大きく順位をアップしました。そしてその5番手をしっかりとキープしたまま46周目にピットイン。ステアリングをパーソンズ選手に託すとともに、チームは燃料補給とタイヤ交換を行ないTAISAN SARD R8 FUKUSHIMAをコースへと送り出しました。
このピットストップ時の作業ではストップ時間を短縮するため、タイヤ交換は後輪の2本だけにしました。ところが、幾度となく練習してきたドライバー交換時のシートベルト締め付けに手間取ってしまい、想定外のタイムロスを喫してしまいました。
全車がルーティンピットストップを終えた時点での順位は21番手となりました。パーソンズ選手は非常に多くの台数と速さの異なるGT500クラスとの混走レースが初めてとは思えないほどしっかりとしたドライビングで走行し続け、他の車両のクラッシュによるセーフティカー・ランにも落ち着いて対処し、21位でチェッカーを受けました。
次戦は5月3日(水)~4日(木)、ゴールデンウィーク真っ盛りの静岡県・富士スピードウェイで開催されます。今回の開幕戦で得られたデータと戦略をベースにして全チーム力を駆使しての上位進出に期待がかかります。そしてこの新たなドライバーコンビがその実力をさらに発揮していくことでしょう。
■山田真之亮のコメント
「予選ではセッティング面で迷い込んでしまったかのようで、自分でも納得できないQ1敗退に終わってしまいました。チームとセッティングを話し合い、決勝レース直前のウォームアップでは正しい方向に変更されていることが確認でき、さらにスタート直前までセットアップを変更しました」
「決勝レースでは、その変更が良い方向だったことがすぐに分かり、常にプッシュし続けることが出来ました。しかし、セイフティカー明けの再スタート後に遅いクルマに引っ掛かってしまいました。そこで大きくタイムロスしたのは、自分のドライビングの責任ですし、大きな反省点です」
「パーソンズ選手とのコミュニケーションもうまくいっていますので、毎戦上位進出、ポイント獲得を目指して頑張ります。応援してくださっている皆様にも祝福して頂ける結果を早く出したいと思っています」
■Team TAISAN SARD 野田英樹チーム監督のコメント
「山田選手の実力の片鱗を確認できた決勝レースになりました。チームとして一歩一歩前進していくなかで、彼のラップタイムは安定して速く、ポイント獲得まで見える展開へと持ち込めたのですから。チーム一丸となって次戦での戦いに挑みます」
■Team TAISAN SARD 千葉泰常チーム代表のコメント
「予選のセッティングで山田選手を迷わせ、悩ませてしまい、申し訳なかった。決勝レースで見せた彼のドライビングは素晴らしい輝きがあり、チーム全体で高く評価しました。彼を3年プロジェクトで成長させ、必ずやチャンピオンを獲得できるドライバーに育て上げたいと思っています」