トップへ

ライコネン、フェラーリF1のポテンシャルの高さを評価。セットアップでの改善を期待

2017年04月11日 13:11  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ライコネンは望んだタイミングでピットに入れず、ポテンシャルを発揮できなかった
フェラーリF1チームのキミ・ライコネンにとって2017年シーズンは困難な幕開けとなったが、本人とチームは問題を解決できると主張している。

 チームメイトのセバスチャン・ベッテルは開幕戦で優勝、2戦目の中国GPは2位でフィニッシュし、ドライバーズ選手権ではルイス・ハミルトンと並んで同点首位となっている。一方のライコネンは、いまだ表彰台に上がることもできずにいる。

 フェラーリ会長のセルジオ・マキオンネは、チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネが、この状況についてライコネンと話し合いをすることを望んでいる。ライコネンは困難なシーズンの始まりに不満を感じているものの、より適したセットアップが選択できれば、不調を脱することができると信じている。オーストラリアGPを4位、中国GPを5位で終えたライコネンは、以下のように語る。

「良い結果が出せないのは、つらい。僕はF1に長くいるが、笑顔で幸せな気分でいられることなど滅多にない。それもこの仕事の一部だが、苛立たしいね。でも僕たちに必要なことが何かは分かっているし、やりたいことのイメージも明確に把握している」

 マシンをライコネンの好みに調整するという望みは、悪天候で金曜日のフリー走行がほぼ中止となったことにより実現されなかった。しかし彼は、それを言い訳にはできないと言う。

「金曜日にほとんど走れなかったのはタイミングが悪かったが、仕方のないことだ。目指す位置に到達できるという自信はある。競争に残るには、ポイントをもっと獲得していく必要がある。この1年は長い戦いになるだろう」

「5位でフィニッシュしたことにはがっかりだが、得られたポイントに納得し、次のレースをもっと上の順位で終えることを願っている」

 フェラーリがライコネンの2回目のピットストップを理想的なタイミングよりも遅らせたため、最終スティントはレッドブル勢の後ろにつくことになり、中国GPでの表彰台獲得は叶わなかった。レースを振り返って、ライコネンは以下のように語っている。

「(ダニエル・リカルドを)抜けなかったことはもちろん良くなかったが、それでも僕たちは追い抜こうと努力はしたんだ。たくさんの細かい部分をもっとうまくやれたはずだし、そうしたら結果は大幅に違っていたかもしれない。だが結果はこうだった」

「満足はしていないが、これがレースというものだし、まだ多くの戦いが控えている。改善できる部分はある。前戦(オーストラリアGP)よりもここ(中国GP)の方が良かったけれど、リザルトはセットアップの面で改善すべき箇所がまだあることを示している。何をすべきかは、把握できていると思う」

「ポテンシャルは高いのだから、僕らがより良い仕事をしなければいけない」