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全日本ラリー:勝田範彦、12年連続でツール・ド・九州を制覇。新井敏弘はトラブル

2017年04月11日 12:42  AUTOSPORT web

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2017JRC第2戦ツール・ド・九州 勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)
JRC全日本ラリー選手権は4月7~9日、第2戦ツール・ド・九州2017 in 唐津が行われ、勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が優勝。勝田がツール・ド・九州12連覇を達成した。

 ツール・ド・九州はここ数年、シリーズの開幕戦を務めてきたターマック(舗装路)イベント。今年は2月に第1戦ラリー・オブ・嬬恋が行われているため、第2戦での実施となった。

 イベントは佐賀県唐津市の山間部を中心に全13SSが設定され、SS距離は73.09km、総走行距離は417.40で争われた。

 8日(土)のデイ1は、ウエットコンディションでの実施。この日最長の9.15kmで争われたSS1では、JN-6クラスの新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)がステージ2位の勝田を6.7秒引き離してトップにおどり出る。

 しかし、フィニッシュ直後に新井のマシンには駆動系のトラブルが発生してしまい、以降は苦戦を強いられた上、最終的にはデイリタイアとなってしまった。

 新井に代わってトップに浮上した勝田はSS2~4で連続トップタイムをマークしたほか、SS7~8も制覇。デイ1だけで10.秒もの大量リードを築き上げた。

 勢いに乗る勝田は、天候に恵まれた9日(日)のデイ2でも手を緩めることなく快走すると、最終的に27.4秒もの大量リードでフィニッシュ。12年連続のツール・ド・九州制覇を成し遂げた。

■勝田範彦「いつもの気持ちよさは味わえなかった」

 走行後、勝田は「2日目はコンディションが難しく、いつもの唐津のコーナーを抜ける気持ちよさは味わえませんでしたが、新しいSSは非常に面白いコースだった」と大会を振り返っている。

 勝田に続く総合2位は奴田原文雄/佐藤忠宜(ミツビシ・ランサーエボリューションX)が獲得。総合3位は福永修/齊田美早子(ミツビシ・ランサーエボリューションX)だった。

 なお、前日デイリタイアした新井はデイ2の競技に出走。SS10でステージ優勝するなど力走し、デイポイント1点を獲得している。

 JN-5クラスは小濱勇希/馬場雄一(シトロエンDS3 R3 MAX)がクラス優勝したほか、JN-4クラスは曽根崇仁/桝谷知彦(トヨタ86)が、JN-3クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)が、明治慎太郎/北田稔(トヨタ86)が、JN-1クラスは小川剛/新原秀直(ホンダ・フィット)がクラス優勝を飾っている。

 また、JN-3クラスにスポーツ制御CVTを搭載したトヨタ・ヴィッツで挑んだTOYOTA GAZOO Racingの大倉聡/豊田耕司は、クラス2位で完走を果たした。

 2017年のJRC第3戦は4月28~30日の久万高原ラリー。愛知県の久万高原町を中心に行われるターマックラリーだ。