1人で舞い上がって暴走している人を傍から眺めるのは結構面白いものだ。だけど、その暴走の標的がいざ自分に向かったら、誰しも困るものだ。
たとえば、ちょっと優しくしただけで、勘違い甚だしい異性から一方的に愛情を向けられるようになってしまった場合なんてのが、まさに一番のモデルケース。若い女性にはよくあるようだ。(文:松本ミゾレ)
取引先の20歳年上のおっさんから毎日届く勘違いメールに辟易……
先日、ガールズちゃんねるで、「職場の勘違い男に言い寄られた人」というトピックが立った。トピ主自身も面倒事に巻き込まれたという。
職場の取引先の、立場も上の20歳年上のおっさんから「君の夢が見たいナ」や「美しくて見とれてしまったよぉ」などの気持ち悪いメールが届くようになった。取引先の発注権も持っているというこのおっさんに対して、彼女は心底困っている。
メールは昼夜問わず届いているが、上司に報告すると余計に面倒になりそうで、誰にも相談できず、本人曰く「紅一点で相談相手もいない」とのことである。
僕は男なので、こういうメールが来てもいちいち困惑することはないけど、相手が誰であってもメールは返さなければいずれ届かなくなるので、まずはリアクションをしなければいいと思う。そうすればそのうちメールも届かなくなるだろう。
下手に返信するのが一番の悪手ではないだろうか。このおっさんは取引先の人間なので、当然仕事についてのメールなどはリアクションをすべきだけど、それ以外は返信しなきゃいいのだ。
でも……こういう勘違いおやじって頭おかしいから、ロックオンされた時点でかなりめんどくさいことは間違いないだろう。
「本当は小学生と付き合いたいけど犯罪になるから童顔の私で妥協したと言われた」
トピックには、実に多くの職場での勘違い男によって悩まされた女性の声が寄せられている。いくつか紹介したい。
「上司に注意してもらうまで毎晩のように自分語りと一緒に自撮りを送ってくる先輩! ブス・彼女いない歴年齢・幼女趣味のトリプルコンボ。本当は小学生と付き合いたいけど犯罪になるから童顔の私で妥協したと言われた」
「勘違い上司からのセクハラに悩んでて、その上司の上の人に相談するもの、その人も『俺のこと好きだから相談してくれてる!』と勘違いされ体を狙われ男を信じれなくなった。 ただでさえ精神的に参ってたのに更に追い討ちかけられて鬱で仕事を辞めて引きこもり状態です」
確かに30代以降の男って、職場の女の子に妙なアプローチをかけていくようになると思う。なんか彼らは、仕事とプライベートの線引きが曖昧になっちゃうんだろうか。普通に考えて自分より10も20も年下の女の子が振り向くなんてあり得ないのに、そのあり得ない理由が理解できなくなる男、確実にいるし。
ひどい場合は会社に相談!問題は早期解決が一番!
ちなみに、このトピックを立てた女性の近況がその後に投稿されていた。それによると、その後彼女は堪りかねて上司に相談し、取引先のおっさんからの連絡は「着信拒否にしてもいい」と許可が下りたということだ。
表向きには担当者を変えた、ということで折り合いをつけ、おっさんが来社する場合は、彼女は別室に移ることで話がまとまったという。本人曰く「スムーズに対応してもらえた」とのことで、いい会社だなぁと思うと同時に、他人事ながら安心した。
この手の勘違い男って、エスカレートする人もいるだろうし、行き過ぎればストーカーになってしまう可能性もある。そういう状況になってしまえば、身の安全にまで気を配らないといけなくなるし、始末におえない。
万が一、職場で勘違い男のせいで苦しい思いをしているなら、さっさと行動してしまう方がいいだろう。