2017年4月11日
プレスリリース
ツール・ド・コルスでシトロエンC3WRCのクレイグ・ブリーンが5位完走
2017年の世界ラリー選手権(WRC)第4戦、ツール・ド・コルスの競技最終日となる3日目、クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン組は4位浮上を果たしましたが、その直後、総合5位に後退。ライバルとの差はわずかに0.1秒でした。
また、この日再出走となったステファン・ルフェーブル/ギャビン・モロー組は完走を果たし、ブリーン/マーティン組とともにシトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチームにポイントをもたらしました。
◆アジャクシオ、バスティアのエリアを走行してきたツール・ド・コルスは、日曜日にポルト・ベッキオへと向かいました。最終日に設定されたのは、ふたつの競技区間(スペシャルステージ=SS)のみ。Antisant-PoggiodiNazza(53.78km)とPorto-VecchioPowerStage(10.42km)です。
◆総合5番手でこの日をスタートしたブリーン/マーティン組は、ラリー最長のSSで力走を披露。序盤ふたつの途中計測区間では素晴らしいペースを刻み、このSSで3番手のタイムをマークしました。その結果、総合順位でトヨタのヤリ‐マティ・ラトバラをかわし4番手に浮上しています。
◆最終SSのPorto-VecchioPowerStageを前に、トップ5の最終順位はまったく予想のつかない状況でした。ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)の総合首位は明らかでしたが、後に続くダニ・ソルド(ヒュンダイ)、セバスチャン・オジエ(Mスポーツ)、ブリーン、ラトバラの4人は20秒以内の僅差にひしめきあっていました。
◆Porto-VecchioPowerStageでは、ブリーン/マーティン組は3番手タイムをマークしましたが、総合順位では5位に後退。惜しくも0.1秒差で4位を逃してしまいました。それでもブリーンは、パワーステージ3位のボーナスポイント3点を獲得しました。
◆ラリー2規定でこの日を再スタートしたルフェーブル/モロー組は、C3WRCでの経験をさらに重ねました。同クルーはフィニッシュを果たし、シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチームにマニュファクチャラーズ選手権ポイント6点をもたらしました。
◆2016年、シトロエン・レーシング・トロフィーでタイトルを獲得し、今回のラリーにDS3 R5で参戦したヨハン・ロッセルは、母国ラウンドでWRC2部門のポディウムに上がりました。ロッセルは総合10位に食い込み、自身初となるWRCポイントも獲得しました。同じくシトロエン・レーシングがサポートするDS3 R5で参戦した2016年のFIAジュニアWRCチャンピオン、シモーネ・テンペスティーニはWRC2部門4位で完走しました。
◆次戦のWRCは、ラリーアルゼンチン。再び大西洋を越えて、4月27~30日に開催されます。
チームコメント
■イブ・マトン(シトロエン・レーシングチーム代表)
「ツール・ド・コルスでは、シトロエンC3WRCが素晴らしいペースを見せ、いい内容で終えることができました」
「残念ながらトップを走っていたクリス・ミークはリタイアしてしまい、結果につなげられませんでした」
「クレイグ・ブリーンには大きなプレッシャーがかかりましたが、優勝争いのできるドライバーたちと対等に戦いました。彼はポジションを維持し、ミスのないラリーをしてくれたと思います」
「ステファン・ルフェーブルも難しいラリーを走り切り、チームに貴重なマニュファクチャラーズ選手権ポイントをもたらしてくれました」
「また、WRC2部門でポディウムに上がったヨハン・ロッセルも見事な戦いぶりだったと思います」
■クレイグ・ブリーン
「この日の朝もコンディションは理想的で、天気も道も素晴らしいものでした。もちろん、わずか0.1秒差で順位を落としてしまったことは非常に悔しいですが、こういう戦いがあるからこそ、私はラリーが大好きなのです!」
「パワーステージではベストを尽くしたので、後悔はありません」
「この週末の内容には、満足していいと思います。ひとつもミスはしませんでしたし、経験豊富なトップドライバーたちとも戦い合うことができました。これは、今後に向けての大きな励みになります」
■ステファン・ルフェーブル
「今日の最後の2SSを走り抜いたことで、ツール・ド・コルスのステージや、C3 WRCのさらなる経験を積むことができました」
「ラリーを通じて学ぶことも多く、自信を高めることにもつながりました」
「次戦のアルゼンチンには参戦しませんが、その後のラリーポルトガルが今から待ち切れません。昨年学んだことを活かせると思います」