フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は、F1中国GPでまたしても困難に見舞われたキミ・ライコネンとチームが話し合うことを望んでいる。
今季のフェラーリのマシンはライバルのメルセデスに対抗できる性能を持つことが証明されたが、ライコネンはいまだに表彰台に上がれておらず、中国GPでは戦略によって妥協を強いられたと主張している。
マルキオンネはレース序盤、ベッテルが後方にいた際にライコネンがダニエル・リカルドを攻略できなかったことに不満を表明した。このことでフェラーリは両ドライバーともタイムをロスしたが、ベッテルはライコネンを追い抜いた後、リカルドをパスしている。マルキオンネはこの件について、次のように述べた。
「マウリツィオ(アリバベーネ)と話をした。彼らはライコネンとの話し合いの場を作るべきだろう。今日の彼は他のことで忙しいようだった。ベッテルのほうが積極的なんだ」
今シーズンのフェラーリのマシンが、ライコネンよりベッテル好みになっているのではないかとの問いには、「絶対にない」と答えたマルキオンネ。彼はまた、メインストレートで起きたアントニオ・ジョビナッツィの事故によって出されたセーフティカーが、ベッテルの優勝を妨げたと言う。
「セーフティカーがなければ、レース展開は異なるものになっていただろう。しかし、ベッテルの(バーチャルセーフティカーの時に)タイヤを変えるという選択が正しかったことは確かだ」
「我々は2位で(フィニッシュし)、良いレースだった。コンストラクターズ選手権では1ポイント差の2位となり、セブ(ベッテル)はハミルトンと同点だ。2戦を終えた段階の成績としては、悪くない」