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エレクトリックGT:初開催2017/18暫定カレンダー発表。11月ポールリカールで開幕

2017年04月11日 05:02  AUTOSPORT web

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10チーム、20人のドライバーが参戦予定の「エレクトリックGTチャンピオンシップ」
昨年シリーズ創設がアナウンスされ、年初にイギリス・バーミンガムで開催されたオートスポーツ・インターナショナル・ショーでマシンを含めた概要が発表された電気自動車GT選手権『エレクトリックGTチャンピオンシップ』。その最初のシーズンとなる暫定カレンダーが発表され、11月下旬にフランス・ポールリカールで初めてのレースを開催することが明らかになった。

 シリーズに組み込まれたのは欧州を中心とした全9戦。フランスでの開幕戦は11月25~26日の週末であることが発表されたが、実際に日付が判明しているのはその1戦のみ。

 ダブルヘッダーが予定されているこの週末が2017年内唯一のイベントとなり、残りの7戦と18年1月に入れられた開催地未確定の1戦は、ともにFIAの承認待ちとなっている。

 開催国の候補はポルトガル、イタリア、ドイツ、ベルギー、オランダ、イギリス、スペインが予定されており、いずれも日程・サーキット地とも明らかにされていない。

 ただし、イギリスのシルバーストンと、ドイツ・ニュブルクリンクは過去にエレクトリック・カテゴリーの招致に前向きな姿勢を見せ、主催者として名乗りを上げるべくE-GTシリーズ運営側と議論を交わしたとされている。

 このウインターリーグ制となる11月開幕のスケジュールは、当初の予測より大幅に遅れたものだと言われているが、その要因は選手権を戦うマシンとして新規に開発中の『テスラ・モデルS P100D(Ver.2.0)』の製作に時間を要するためだと考えられる。

 これまでハインツ-ハラルド・フレンツェンやカルン・チャンドックなど、数名のドライバーがシリーズ向けマシンのテストを行ってきたが、直近のイタリア・バレルンガでもフォーミュラEドライバーのルーカス・ディ・グラッシがドライブ。しかし、この際のマシンも開発初期のプロトタイプとなる『テスラ・モデルS P85D(Ver.1)』となっていた。



■『エレクトリック・グランプリ』のフォーマットも

 シリーズが『エレクトリック・グランプリ』と呼ぶレース週末のフォーマットは、20分間のプラクティスに60分の予選セッション、2回の60kmレースの2ヒートが予定されている。

 E-GTチャンピオンシップのCEOを務めるマーク・ゲメルは「ポールリカールが11月に初開催地としてエレクトリック・グランプリ・イベントを主催することは本当にうれしいニュースだ」と歓迎の言葉を述べた。

「彼らはチャンピオンシップに熱狂的な賛同を示してくれた。E-GTはファンが常に楽しむことができる、持続可能なモータースポーツの未来に向けた素晴らしいお祭りになるだろう」

「現在は、残りのレーススケジュールの日程調整に取り組んでおり、今後数ヶ月以内には確定させることができるはずだ」 

 E-GTに参戦するドライバーは、同選手権の“ドライバーズ・クラブ”への登録が必要となるが、現時点でトム・コロネルやアレクサンダー・プレマなど実力者が参加を表明しているにもかかわらず、その最初のシーズンに参戦するドライバーやチームは一切、公式にアナウンスされていない。

『エレクトリックGTチャンピオンシップ』2017/18カレンダー
開幕戦 11月25-26日:ポール・リカール、フランス
第2戦 1月:TBA
第3戦 3月:ポルトガル
第4戦 4月:イタリア
第5戦 5月:ドイツ
第6戦 6月:ベルギー
第7戦 7月:オランダ
第8戦 9月:イギリス
第9戦 10月:スペイン