トップへ

WEC:トヨタ王座奪還へ準備万端。小林可夢偉「WECはつねに挑戦が必要なカテゴリー」

2017年04月10日 22:02  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2017年のWECに参戦する小林可夢偉
2017年もWEC世界耐久選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racing。その初戦は4月14~16日に行われる第1戦シルバーストン6時間レースだ。

 全9戦で構成される2017年WECにエンジンやハイブリッドシステム、エアロダイナミクスなどを全面改良したTS050ハイブリッドを送り込むトヨタ。開幕戦には7号車と8号車の2台体制で参戦する。

 7号車は小林可夢偉とマイク・コンウェイに、新加入のホセ・マリア・ロペスを加えた布陣で、8号車はタッグ結成3年目となる中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミというラインアップだ。

 開幕戦の舞台となるシルバーストンは、WECカレンダーに含まれているサーキットのなかで、もっとも長い歴史を持つ場所のひとつ。トヨタは2014年に同地で勝利を挙げているほか、過去5年間で4度の表彰台を獲得している。

 チームは開幕に向けて、オフシーズンとモンツァで行われた公式テスト“プロローグ”をあわせて、約3万5000キロを走破。ポルシェとの一騎打ちとなるシーズンに向けて入念に準備を整えた。

「いつも新たなレースシーズンの始まりには期待が高まります」と語るのはTOYOTA GAZOO Racingの佐藤俊男代表。

「大いなる希望と共に第1戦シルバーストン6時間の舞台に向かいたいと思っています」

「冬のオフシーズンの間、TS050 HYBRIDの全面改良のためにハードワークを続けてきたチームのスタッフや関係者の皆に心から感謝を述べたいと思います」

「大変厳しい日々だったと思いますが、結果としてTS050 HYBRIDをとてもいい感触に仕上げることができました」

■小林可夢偉「冬季テストの順調ぶりを見せたい」

 2016年シーズンのWEC富士で母国勝利を飾った可夢偉は「僕たちはつねに全力で戦っており、シルバーストーンでも目標は勝利です」と意気込んだ。

「WECはつねに挑戦が必要なカテゴリーですが、順調だった冬季テストの結果を見せられればと思っています。オフシーズン中のテストは順調に終わり、良いレースができる確かな自信とともに臨みます」

 また、昨年のル・マン24時間で総合優勝まであと1歩まで近づいた一貴も「LMP1-Hを戦う2マニュファクチャラーの競争力を予想するのは困難ですが、その挑戦に気分が高まります」とコメントしている。


 第1戦シルバーストンは14日(金)に2度の公式練習が行われた後、15日(土)午前中に3度目の公式練習、その後に予選セッションが行われる。

 6時間の決勝レースは16日(土)正午(日本時間20時)にスタートする予定だ。