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ブリヂストン スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

2017年04月10日 17:12  AUTOSPORT web

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KeePer TOM'S LC500 2017スーパーGT第1戦岡山
2017年4月10日
ブリヂストン スーパーGT第1戦岡山 レースレポート
2017年 SUPER GT <GT500> 第1戦
2017年開幕戦、平川亮/N.キャシディ(KeePer TOM'S LC500/BS)が優勝、GT500クラストップ5をブリヂストン装着車が独占!
開催場所:岡山国際サーキット 開催日:4月8日~4月9日

 今シーズンのオートバックスSUPER GTシリーズは、例年通り岡山県の岡山国際サーキットから開幕。決勝日に17,300人の大観衆が会場に足を運んだ。

 GT500クラスは各社新型車を投入、今シーズンから車両のダウンフォースが規定により昨年と比較して25パーセント削減され、タイヤメーカーとっては全く新たな課題をクリアしなくてはならない。

 その状況下でも土曜日に行われた予選からブリヂストン装着車が決勝グリッドの上位を独占、決勝でも終始上位陣を堅持して開幕戦からその優位性を十二分に発揮した。

 予選3番手からスタートした平川亮/N.キャシディ(KeePer TOM'S LC500/BS)は、2周目からトップに立ちそのままトップでゴール、優勝を果たした。

<予選>
 天候は曇り時々小雨という不安定な状況だった。路面は完全に濡れることはなかったので各車ドライ用のスリックタイヤでタイムアタックを行った。

 事前の合同テストから速さを示しているトヨタのLEXUS LC500がトップグループを形成して予選のQ1を終了。決勝グリッドを決定するQ2へとトップ8のマシンが進出。

 しかし、雨で一部濡れていた箇所でコースオフするマシンがあって中断。残り3分で再開されたが1台がコース上にストップして再び中断、そのままセッションが終了してしまった。

 実際の終盤のタイムアタックが行えないまま予選は終了してしまった。その時点でトップだった野尻智紀/小林崇志(ARTA NSX-GT/BS)が7年ぶりのポールポジションを獲得した。

 この状況下でもブリヂストン装着車が決勝グリッドの上位5台を独占した。また、GT300クラスでは今シーズンからブリヂストンタイヤを装着するLEON CVSTOS AMGがポールポジションを獲得して両クラスのポールはBS装着車となった。

<決勝>
 心配された天候も回復して時折陽が差し込む曇り空の下決勝が行われた。ローリングラップ中にトップのNSXがコース上にストップしてしまって、スタートはやり直しとなり、決勝の周回数も1周減の81周となった。

 ポールポジションのマシンが居なくなってしまい、2番手の大嶋和也/A.カルダレッリ(WAKO'S 4CR LC500/BS)が実質トップとなったが、2周目のヘアピンで2番手につけていたキャシディ選手が大嶋選手のインを奪ってトップに立った。

 決勝中もコース上にマシンがストップするなど、アクシデントが発生してしまい2回セーフティーカーがコースイン、レースが中断。

 波乱、混乱の展開の中キャシディ選手からマシンを引き継いだ平川選手は終盤にカルダレッリ選手の猛追を退けてトップを守り優勝した。

<優勝ドライバーのコメント>
平川亮選手
「ポールポジションを取れなかったのは悔しかったですが、われわれには速さがあることは分かっていたし、ニック(キャシディ)が2周目でトップに立ってくれたので絶対に勝つと思って後半を頑張りました」

「ちょっとブレーキに不安があったのですが、タイヤは最後までパフォーマンスを発揮してくれて、アンドレア(カルダレッリ)を抑えることができました」

ニック・キャシディ選手
「最初から一気にトップに立ちたかった。そしてヘアピンでチャレンジしたんだ」

「ブレーキングでタイヤをロックさせてしまって、その際にタイヤに大きなフラットスポットを作ってしまい、その後は大きなバイブレーションに苦しんだが、グリップは最後までドライビングを助けてくれたよ」

「亮が素晴らしい走りでトップを守ってくれて優勝、GT500クラス初優勝できて嬉しい」

<ブリヂストン タイヤエンジニア:松本真幸のコメント>
「レギュレーションの変更でダウンフォースが少なくなった点をタイヤでどれだけ補えるのか、そして、昨年に予選におけるパフォーマンスが決勝において充分発揮できていないという課題をどう克服するかをシーズンイン前までに開発してきました」

「その成果が遺憾なく発揮された開幕戦でした。今後もこの調子を維持して行きたいと思います」