2017年のスーパーGT第1戦岡山で、スーパーGT300クラスを制したグッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝、片岡龍也が決勝レースの戦いを振り返った。
グッドスマイル 初音ミク AMG
谷口信輝
「合同テストを含め、今回は勝つための準備が整った状態で(開幕戦に)乗り込み、天気、気温もほぼ読み通り。ハード寄りのタイヤでレースに挑みました」
「予選もポール(ポジション)を獲るだけなら、ほかの(タイヤを履く)選択肢もありましたけど、決勝で勝つために硬いタイヤを選びました」
「昨日の予選も赤旗が出たり、決勝レース中もギャップを築くとセーフティカーが入ってリセットされたりと、チームとヨコハマタイヤがとてもいい道具を用意してくれたのに、(レースの)流れ自体は僕たちの方へ向いていなかった。そんなレースで勝つことができて良かったと思います」
「開幕戦で優勝できたことは、チャンピオンシップを戦う上で最高の結果。ただ、過去の成績からここ(岡山)と(メルセデス)AMG GT3の相性が良いことは間違いない」
「次(第2戦富士)からのコースでは苦しくなると思いますが、これまで2011年、2014年とチャンピオンになっているので、この“方針”だと2017年もチャンピオン。しっかりチャンピオンを獲りたいと思います」
片岡龍也
「公式テストの時から、手応えを少々、感じていました。昨日のセッションを終えて、優勝争いも現実的に見えていました。予選でポールポジションを取れなかった悔しさも糧になりましたね」
「ただ、(ポールポジションを獲得した)65号車(LEON CVSTOS AMG)は同じマシン(メルセデスAMG GT3)でマシン特性的に違いはありません。パッシングも難しいコースなので、できればスタート直後の混乱に乗じて抜きたかったですが、セーフティカースタートになって、なかなかチャンスがありませんでした」
「タイヤも温まりにくいものを履いていて、それが機能しだしたタイミングでセーフティカーが入って、またタイヤが冷えてしまうなど、僕にとっては運の悪いセーフティカーでした」
「(ピットストップで充分な)マージンを築くことができれば、より確実な戦略が取れたので、トップに出てからはプッシュ。前さえ塞がれなければ、走りやすいクルマにチームが仕上げてくれましたよ」
「ヨコハマタイヤにも、これまで文句ばかり言ってきましたが、今回は手応えのあるタイヤを用意してくれましたから、楽しくドライブするだけでギャップを築けました」
「GT300はルールも含めて複雑ですが、今年のヨコハマタイヤには期待できますし、チームも結成10周年。(チャンピオンを獲得して)華を添えたいです」