2017年F1中国GP決勝で、マクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンはリタイアに終わった。
予選16位のバンドーンは他者のペナルティにより15番手グリッドへ。路面が湿った状態で決勝が始まり、バンドーンは好スタートを決めた。他のマシンから軽く追突されたもののダメージはなく、1周目を無事に切り抜けた。路面は急速に乾き始め、2周目にインターミディエイトからソフトタイヤに交換、15位を走り続けたが、その後、マシンはパワーを失い、燃料系の問題に見舞われ、17周でリタイアした。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
ストフェル・バンドーン 決勝=リタイア
短いレースだった。でも序盤はかなりエキサイティングだったよ。フェルナンド(・アロンソ)も僕もいいスタートを決めて、最初の数周はライバルたちとひとかたまりになって走った。でもピットストップの後にいいポジションで戻れず、少し苦労することになった。それでもペースはかなり心強いものだった。スリックを履くと、かなり競争力が高くて、攻めたいと思ったときには攻めることができた。コーナーでのマシンの感触もとてもよく、すごく自信を持って走れたし、前のグループとのギャップを縮めつつあった。でも路面が乾き始めると、他車とのスピード差を痛感した。オーバーテイクはかなり難しくなってしまった。僕らの直線スピードでは、他のマシンとしっかり戦うことはできない。だからコース上で順位を上げていくのは難しいんだ。
17周目、パワーを失った。正確な理由は知らないけど、燃料系の問題だと思う。完走することができなくて残念だ。ポテンシャルがあったし、戦った相手のマシンと比較しても、コーナーではマシンはかなり競争力があると感じたんだ。でもパワーの落ち込みを感じ、すぐにかなりパワーが低い状態になってしまったのが分かった。理想的な結末とはとてもいえない。最後まで走り続けたかった。
中国ではあまり周回を重ねることができなかった。でもこれが僕らの現状だ。ここに来る前から分かっていたことだ。できれば来週末のバーレーンでは状況が改善されればいいね。それでもいくつかポジティブな要素はあった。シャシーはうまくいきつつあり、フェルナンドも僕も自信を持ってプッシュすることができたんだ。早くもっとよくなるといいね。いつまでに、と期限を定めるのは難しい。状況を見ていくしかないんだ。バーレーンは上海とは全く違う種類のサーキットだ。いつもどおりベストを尽くす。