2017年F1中国GP決勝で、トロロッソのカルロス・サインツJr.は7位、ダニール・クビアトはリタイアだった。
■スクーデリア・トロロッソ
カルロス・サインツJr. 決勝=7位
いや、本当にスゴいレースだった! 言葉ではうまく言い表せないよ! グリッドについてからスリックでレースをスタートしたいと言ったら、チームのみんなは僕が完全にイカレたと思ったらしい。今だから笑える話だけど、他のマシンのタイヤウォーマーが外されて、レースエンジニアから「スーパーソフトを選んだのは僕らだけだ」と言われた時には、さすがに自分の判断に自信が持てなくなったよ……。
グリッドについて、スタートの時刻が迫ってきて、今日のように難しい判断を強いられた時には、ものすごいプレッシャーを感じるものだ。もうその時点で、チームとして好成績をあげるチャンスをふいにしてしまう可能性もあるからね……。だけど、僕は自分自身に「いいから、自分を信じろ」と言い聞かせた。そして、まさにその一言が効いたんだ!
スタートからターン4くらいまで、ドライビングがものすごく難しくなることは予想していたし、実際に予想していたとおりになった。ただ、ターン6以降はコースもすっかり乾いていて、このギャンブルは当たったと確信することができた。でも、今日のこの成績は、タイヤチョイスだけによるものではない。ダンプ状態でのペースが良かったからこそ、ここまで来られたんだ。セーフティカーピリオドの後、フェラーリ、レッドブル、メルセデスにどんどん追いついているのに気付いた時には、めっちゃテンションが上がったよ!
とにかく信じられないようなレースだった。クルマには何の不満もなかったし、最終的に7位でフィニッシュできたのは素晴らしい結果だ。この週末全体について、チームに感謝したい。みんなも心から喜んでくれているはずだ!
ダニール・クビアト 決勝=リタイア
本当にがっかりだ。ハイドロリックのトラブルが起きてマシンを止めなければならなかった。その直前にはソフトタイヤにてこずって、温度を保つのに苦労していた。そのためにスーパーソフトを履いたライバルたちに簡単に攻略されていた。楽なレースではなかったね。
でも明るい面を見れば、僕らは優れたパフォーマンスを発揮できるということを示せた。これから強くなれるということをね。あとはチャンスが訪れたときにポイントをきっちりつかめばいい。
全体的に見るととても満足している。ただ、今日はついてなかったのが残念だ。でもレースではこういうことも時には起こる。それを受け入れるしかないね。これもレースの一部なのだと。
僕らはひとつのチームとしてうまく働いている。だから僕は自信を感じることができるよ。僕らにはいいペースがあるから、来週末のバーレーンGPでもっと強くなって戻ってくるのが楽しみだ。