ホンダ「入賞が見えていただけにダブルリタイアは残念。しかしPUの信頼性向上は確認できた」／F1中国日曜

2017年F1中国GP決勝で、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンはともにリタイアに終わった。

　路面が湿った状態で決勝が始まり、ふたりは好スタートを決めた。バンドーンは他のマシンから軽く追突されたもののダメージはなく、ふたりとも1周目を無事に切り抜けた。路面は急速に乾き始め、2周目にチームはダブルストップを実行、ふたりはインターミディエイトからソフトタイヤに交換し、アロンソは7周目には6位まで順位を上げた後、7位を長く走り続ける。その後、バンドーンのマシンはパワーを失い、燃料系の問題に見舞われ、18周目にリタイア。アロンソはドライブシャフトのトラブルにより、34周目にコース上でマシンを止めた。

■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
ホンダF1プロジェクト総責任者　長谷川祐介
　今日はこういう結果に終わりましたが、今週末はたくさんのポジティブな要素を見つけることができたと思います。

　今日のレースはかなりトリッキーなコンディションの下で行われました。ですがチームはいつもどおり素晴らしい仕事をし、ピットストップ戦略を完璧な形で実行しました。

　フェルナンドは見事なスタートを決めて、グリッドから発進した直後にいくつも順位を上げました。その後、リタイアするまでの間、非常にいいレースをしていたと思います。ストフェルも好スタートをして、いいレースを走っていましたが、悲しいことに彼のレースは早い段階で終わりを迎えました。

　一時は何点かポイントを獲得できるかに思えました。それだけにドライバーふたりともがメカニカルトラブルでリタイアする結果になったことが、より一層残念です。それでも、オーストラリアGPと中国GPを終え、PUの信頼性にある程度の進歩を確認し、上海を発つことができます。

　来週末のバーレーンGPを楽しみにしています。次戦も今の勢いを維持して、そこからさらに進歩していけることを期待しています。わずか数日後なので、短い準備期間になりますが、もっといい結果を目指すためにマクラーレンと協力し合って努力してきます。