ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 2017年WRC世界ラリー選手権第4戦ツール・ド・コルスは4月8日、SS5~8が行われ、前日首位につけていたクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)がエンジントラブルでリタイア。代わって、前日3番手のティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合首位に浮上した。トヨタのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は同4番手につけている。
競技2日目は、午前に行われたSS5~6でヒュンダイのヌービルがトップタイムをマーク。前日の遅れを取り戻すハイペースで、総合2番手につけるセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)を逆転することに成功する。
そして、SS6ではミークの操るC3 WRCにステージフィニッシュ直前でエンジントラブルが発生。ステージは走りきったものの、競技を続行できずトップの座を明け渡した。
ヌービルに逆転されたオジエは午後の1本目となるSS7で意地をみせ、このステージを制覇。両者の差は8.2秒から2.2秒まで縮まり、トップ争いがヒートアップする展開となった。
しかし、デイ2最終ステージのSS8で、オジエのマシンにもトラブルが発生。油圧系統の故障によりギヤチェンジが思うようにできず、大きくタイムを失うこととなってしまった。
オジエはこのステージを11番手で完走。総合2番手の座は死守したものの、ヌービルとは38.9秒の差がついてしまった
■ラトバラが表彰台目前の4番手浮上
競技2日目を終えて総合3番手にはダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)がつけ、総合4番手にはSS7で2番手タイムを記録するなど、徐々にスピードに乗ってきたヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が入った。
初日を総合4番手で終えていたクレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)は、インカムの故障によりペースを上げられず、順位をふたつ落としている。
また、前日クラッシュを喫したユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)は、午前のSS5で2番手タイムをマークすると、その後も安定した走りでデイ2の4SSを走りきり、総合32番手で、この日を終えた。
なお、SS6でエンジントラブルに見舞われたミークは、翌9日のデイ3に出走しないことがシトロエン・レーシングから発表されている。
ラリー最終日のデイ3が行われる現地9日はSS9、10の2SSが設定され、最終ステージのSS10はボーナスポイントが与えられるパワーステージとなる。
We sadly have to confirm @krismeeke and @paulnagle1's retirement from #tourdecorse. They won't restart tomorrow... #WRC pic.twitter.com/EIJMNR9718— Citroën Racing (@CitroenRacing) 2017年4月8日