ロングビーチで開催されているインディカー・シリーズ第2戦。8日に行われた予選では、チーム・ペンスキーのエリオ・カストロネベスがレコードを叩き出し、通算48回目のポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)はQ1で敗退し、18番手となった。
インディカーでキャリア20年目を迎えたカストロネベス。シリーズを代表するベテランドライバーは、今シーズンも衰えしらずのようだ。
ふたつにわかれて行われるQ1では5番手で通過し、Q2に挑むとホンダ勢が優勢のなかシボレー勢で唯一ファイアストン・ファストシックスに進出。
さらにファストシックスでは、自身が2015年に記録したレコードラップを上回る1分06秒2254をマーク。これまで好調だったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)らを抑え、ロングビーチで3回目、通算48回目のポールポジションを獲得した。
「ベライゾン・インディカー・シリーズの接戦さは、信じられないよ。おかしなことに、セッションに入るたびに違うものになる。トラックは変化し、タイヤも変わり、トラフィックもある。絶対的に難しいんだ」
「僕のクルマはかなりいいね。特にレッドタイヤ(ソフトタイヤ)の時は、今朝からよくなったよ。チームは本当にハードに働いてくれている。ロングビーチという素晴らしい場所なので、今日は格別だね」とカストロネべス。
ポールを逃してしまったホンダ勢。2番手はディクソン、3番手にライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、4番手にジェームズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)、5番手にアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)、6番手にグラハム・レイホール(RLLR)という結果となった。
プラクティスで速さを見せていた佐藤琢磨はQ1敗退という厳しい結果に。
「プラクティスがよいセッションだったので、今日の予選はがっかりしています。いいラップを得ることができませんでした。残念ですが、僕たちはいいクルマを手にしていると思っているので。明日はリカバーしたいですね」と琢磨は語った。