フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、F1中国GP予選で2位を獲得した後、Q3のラップのブレーキングでもう少し攻めるべきだったと振り返った。
ベッテルはルイス・ハミルトンのポースポジションタイムから0.186秒差まで迫り、バルテリ・ボッタスをわずか0.001秒差で破ってメルセデス勢の間に割って入った。フェラーリはQ2までは優勢に進めてきただけに、ベッテルはハミルトンとの差に驚いたといい、自分のラップが完璧だったとしても届かなかったと考えている。
「予選はかなり楽しめた。最後にもう少し速く走れたら、もっと楽しかっただろうけどね」とベッテル。
「最終コーナーで少しだけロスした。臆病になってブレーキを踏むのが少し早すぎたんだ」
「バルテリとはかなり接戦だった。その戦いを制してフロントロウを確保できたんだから、いい仕事をしたと思う」
金曜は悪天候のためにどのチームもほとんど走行できなかったため、互いのパフォーマンスに関して予想するのは難しい。しかしベッテルは、予選パフォーマンスでは今もフェラーリはメルセデスに劣っていると考えているが、決勝で力を発揮できると自信を持っている。
「予選では僕らが少し負けているけれど、決勝はかなり接戦になる」とベッテル。
「オーストラリアではルイスはタイヤで苦労したけど、僕らはそうでもなかった」
「どういうコンディションであっても、僕らのマシンはよく機能しているから、決勝を最速で戦うためにトライしていく」
ハミルトンは、ポールポジションラップは序盤のタイヤのウォームアップの関係で完璧なものにはならなかったとはいうものの、最後に自己ベストラップを記録できたことに満足していると語った。
「フェラーリは今朝のプラクティスでかなり速そうだったから、予選がかなり接戦になることは分かっていた。だから僕は完璧なラップを決める必要があった」
「最後のラップが僕のベストラップだった。いつだって最後にベストタイムを記録することを目指している。このラップの出だしはQ1ほどはよくなかったけど、その後どんどんよくなっていったんだ」