トップへ

ラトバラ「まだ学んでいる最中で6番手は現実的」/WRC第4戦フランス デイ1コメント

2017年04月08日 19:21  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
WRC世界ラリー選手権第4戦ツール・ド・コルスは4月7日、SS1~4が行われ、クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)がSS3を除く3つのステージでトップタイムをマーク。総合首位に立った。

■Mスポーツ
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC):デイ1総合2番手
「今日は最大限トライした。ドライビングに満足しているけど、まだ少しパフォーマンスが足りていないね」

「ステージごとに色々なことを試していると、次第にマシンのフィーリングが良くなっていったんだ。まだ完璧ではないけど、改善するためのアイデアはあるからスピードアップが望めるはずだ」

「明日もプッシュし続けて、ベストを尽くすよ。(トップとは)たった10秒差で、まだ距離も沢山ある。もちろん、僕らが10秒のアドバンテージを持てていたら、さらによかったのだけどね」

「だけど、現時点では僕らが後ろだから、プッシュしてプレッシャーを掛け続けなくちゃいけないんだ」

●オット・タナク:(フォード・フィエスタWRC):デイ1総合37番手
「ロングコーナーに予想していたより少しだけ多く砂利が出ていたんだ」

「アンダーステアにの症状に対処しながらドライブしていた。危ない場面を何度か避けてきたのに、最後にミスを犯してしまった。

「幸いクルマには、ほとんどダメージがなかった。しかし、急な岸壁にはまりこんでしまい、脱出することができなかったんだ」

「クルマのフィーリングはよかったから悔しいよ。僕は毎年このラリーで苦労していたけど、今年は本当に楽しんでいたのに…」

●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC):デイ1総合18番手
「SS2本目の早い段階で油圧システムにトラブルがおきてしまい、1日の大半を問題の解決とマネージメントに費やしてしまった」

「ツール・ド・コルスは僕らにとってシーズン中でもっとも自信のあるイベントのひとつだったから当然、フラストレーションが溜まっている」

「トラブルは残念だけど、ここから学ぶこともたくさんある。目的のために残りのラリーを戦い続けるよ」

■ヒュンダイ/ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC):デイ1総合3番手
「マシンにいくつか改善することがあったけれど、午前中のステージから比較的よかったと思う」

「いくつかのコーナーでアンダーステアになってしまい、少し自信が持てなかったんだ」

「ランチタイムを使ってフロントのグリップを改善するために車高を調整した。ターンインのパフォーマンスが良くなるようにね」

「午後の走行では、前とのギャップを縮めるためにプッシュしたけど、前2台との差は大きかった」

「3位は今の僕たちの限界だと思う。ミークとオジエとのギャップを縮めるためにも、夜の間に何が改善できるか検討しなければならない」

「それにしても、今日のふたりはとても速かったね」

●ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC):デイ1総合7番手
「午前のSS1は、ぬかるみが何個もあって理想的な走りができたとはいえない。とてもトリッキーだったよ」

「SS2はましだったけど、いいタイムは出せなかった」

「昼休みはタイヤフィッティングゾーンだけで、あまりできることがなく、午後のステージに力を入れることにした」

「SS3の前半は良かったけど、その後はリヤのコントロールを最後まで失ったままで、少し時間を取られた。ここでは一度リヤのコントロールを失うと、なすすべがなくなるんだ」

「最後のSS4は満足できたけど、僕たちはもっと良い仕事ができるはずだ」

「ギャップは大きいけれど、残りのステージで逆転できるように今晩はチームと一緒に作業をするつもりだよ」

●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC):デイ1総合5番手
「今日は比較的トラブルのない日だったけれど、ライバルたちと比べるとスピードとパフォーマンスが少し足りなかった」

「何がいけなかったのか、正確に指摘するのは難しいね。マシンは速いと感じていたし、ドライビングも快適だったんだ」

「少しでもペースが上がるように、いくつかのことを試したし、ドライビングスタイルも適応させようとしたけれど、大きな変化はなかった」

「今晩はチームと話し合わなければならない。他にも試せることがあると思うからね」

■シトロエン/シトロエン・レーシング
●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC):デイ1総合1番手
「このコースでシトロエンC3 WRCを走らせるのは本当に楽しかった」

「ラリーは、まだ終わりにはほど遠いけど、今日の結果は事前テストでハードワークをこなしてくれたチームへのご褒美だね」

「今日は1日を通してうまくいった。特に午後のアップデートでは、コース上に撒かれた土や砂利、早くすり減ってしまうタイヤに対応しなければならなかったからね」

「トップに立てて、とてもいい気分だけどリードはほんの少しだから慎重にならなければいけないかな」

●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC):デイ1総合4番手
「いい1日だったと思う。僕たちは表彰台からすごく遠いわけじゃないからね」

「エンジニアのアドバイスで、ブレーキングのアグレッシブさを抑えるため、ターマック(舗装路)でのドライビングスタイルを完全に変えたんだ。効果は出ているようだけど、まだ改善の余地がある」

「デフのセッティングも調整してみたけれど、うまくいったと思う。すべて順調だよ。C3 WRCはこうしたコンディションでドライブするのに本当にいいマシンだ」

●ステファン・ルフェーブル(シトロエンC3 WRC):デイ1総合8番手
「重要なのは、僕たちが設定した目標に向けて、一貫性のある走りで1日しっかり走りきったことだ」

「たしかに僕はこのラリーで経験不足を感じているし、苦しんでもいる」

「ピエトロセラ(SS1、3)の最初の7キロだけが、誰にとっても初めてのコースで、僕が上位のドライバーと競える唯一の場所だった」

「このラリーは攻めどころと守りどころの調整が難しい。プッシュしすぎると、よりアンダーステアになってしまう。誰も好き好んでそうしたいわけじゃないからね!」

■トヨタ/TOYOTA GAZOO Racing WRT
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC):デイ1総合6番手
「悪くはない1日だったが、自分のドライビングには満足できていない。特に、路面が濡れていたり、滑りやすいところでは少し慎重に走り過ぎたんだ」

「ただし、そういうコンディションは、もともと自分にはあまり合っていないから、それほど心配はしていないよ」

「主にブレーキングと加速時にタイムを失っていて、増加したエンジンパワーと、アクティブセンターデフにまだ慣れていないことが問題だと思う」

「今シーズンは良いスタートを切ったが、まだまだ多くのことを学び、テストを続けている段階だ」

「そうした状況を考えると6番手は現実的な順位だと思う。それでも、クルマは高いポテンシャルを備えているので、明日はさらなる改善に努めるつもりだよ」

●ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC):デイ1総合68番手
「とても残念な結果になってしまい、落胆している」

「橋に差しかかる少し手前で路面の状態が変わり、ブレーキングのタイミングがずれた結果、オーバースピードでコーナーに入り、ラインがワイドに膨らんでしまった」

「クルマの右リヤが橋の欄干に当たり、漏れ出たダンパーのオイルに火がついてたんだ」

「すぐに消火しフィニッシュを目指したけれど、前後のタイヤがパンクしていた」

「他の選手と同じようにスペアタイヤを1本しか搭載していなかったから、クルマにダメージを与えないためにも残りの走行を諦めなくてはならなくなった」

「自分たちにとってはよくない1日になってしまったが、明日は再出走できると信じているよ」