トップへ

WRCフランス:トヨタ、経験浅いターマックで初日6番手。「学ぶことが多い」とマキネン

2017年04月08日 18:01  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
4月7日、2017年WRC世界ラリー選手権第4戦ツール・ド・コルスの競技初日となるデイ1が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合6番手につけた。一方、ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)はクラッシュにより、リタイア。明日のデイ2出走に向け、修復作業を行なった。

 伝統のツール・ド・コルスは競技前日の6日夜にコルシカ島東部の都市、アジャクシオで行われたセレモニアルスタートで開幕。翌7日のデイ1は、アジャクシオの南側と北側に設定された2本のターマックコースを、各2回ずつ走行した。

 チーム初の本格的なターマック(舗装路)ラリーとなった今戦で、ラトバラはクルマのセットアップとドライビングを完全には合わせきれなかったという。

 それでもさまざまなトライを続けながら安定した走りを続け、4つのステージで総合5~7番手のSSタイムを記録。デイ1を総合6位で完走した。

■ハンニネンはSS1でクラッシュ&火災トラブル

 一方、チームメイトのハンニネンは非常に速いペースでSS1を走行していたが、SS終盤にマシンの右リヤを橋の欄干に激突させてしまう。

「橋に差しかかる少し手前で路面の状態が変わり、ブレーキングのタイミングがずれ、ラインが膨らんでしまった」とハンニネン。

 このアクシデントの衝撃によりダンパーのオイルが漏れ、マシン右後部から火の手があがってしまう。幸い火災によるダメージ大きくなかったが、右側のタイヤが2本ともパンクしてしまう不運が。

 ハンニネンはスペアタイヤを1本しか用意していなかったため、走行続行を断念。チームはサービスパークで破損個所を修復を行い、デイ2での再出走を予定している。

 総合6番手につけるラトバラは「悪くない1日だったが、自分のドライビングには満足していない。状況を考えると6番手は現実的な順位だと思うが、明日はさらなる改善に努めるつもりだ」とコメント。

 また、デイ1を終えたトミ・マキネン代表は「まずまずの1日だったね」と競技初日を振り返った。

「ヤリ-マティ(・ラトバラ)はトップ6につけているが、ユホ(・ハンニネン)の最初のステージでのクラッシュは残念だった」

「路面の状態やグリップが変化するようなときの挙動について、クルマにいくつか改善できる点がみつかった。それらに関しては解決策を検討し、将来に向けて選手たちがもっと自信を持って走れるように改良を施すつもりだ」

「我々はまだターマックラリーでの経験が少ない。これからの2日間でさまざまなことを学べるだろう」

 デイ2が行われる8日は、コルシカ島北部に設定された全長48.71kmのロングステージと、全長17.27kmのSS2本を各2回ずつ走行する。計4本SSの合計距離は131.96km、SSとサービスの移動区間(リエゾン)を含めた総走行距離は406.57kmだ。