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イデミツ・ホンダ・チーム・アジア 2017MotoGP第2戦アルゼンチンGP初日レポート

2017年04月08日 18:01  AUTOSPORT web

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中上貴晶/イデミツ・ホンダ・チーム・アジア
中上貴晶、初日は総合3番手スタート。パウィは23番手タイム

2017年4月7日(金)
Rd.02 アルゼンチンGPアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド
コンディション:ドライ 気温:27℃ 路面:34℃

 2017年シーズン第2戦アルゼンチンGPが、アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドで幕を開けました。金曜は午前のフリープラクティス(FP)1回目と午後のFP2がそれぞれ45分間行われ、IDEMITSU Honda Team Asiaの中上貴晶は初日の総合順位で3番手につけました。チームメートのカイルール・イダム・パウィは、昨年の当地で、Moto3クラスフル参戦2戦目の劇的な初勝利を達成。東南アジア出身選手初の世界選手権優勝という偉業で、世界中を驚かせました。カテゴリーを1つ上げてMoto2クラスで戦う今年は、初日総合23番手でした。

 現地時間の午前10時55分(日本時間午後10時55分)にスタートしたMoto2クラスのFP1。このコースは普段、ほこりが積もってタイヤに厳しい路面状態となりますが、Moto3とMotoGPの各セッションをすでに終えていたこともあり、今回はある程度良好になっていました。このセッションでは、中上がトップから0.926秒差の13番手タイム、パウィは2.595秒差で30番手でした。

 午後のFP2では、路面にラバーが乗ってレーシングラインもいっそうクリアになり、コンディションがさらに改善します。中上はチームとライダー双方の努力が功を奏し、午前よりもトップスピードを大きく改善して1分44秒414に到達。パウィも午前からラップタイムを2秒以上縮めて1分45秒167を記録しました。
明日のFP3は午前10時55分にスタート。午後には決勝のグリッド順を決める45分間の予選が行われます。

中上貴晶(3番手 / 1'44.414 / +0.226)
「FP1からFP2で大きく改善できた一日でした。FP1では自分たちのトップスピードは最も遅かったのですが、マッピングを見直してカウルを交換するといった工夫をチームが凝らしてくれたおかげで、FP2では安定して速さを発揮できるようになりました。みんながこのサーキットの路面コンディションには苦戦しているようですが、明日はさらに高いアベレージタイムを刻めるようにがんばりたいと思います」

カイルール・イダム・パウィ(23番手 / 1'45.167 / +0.979)
「FP1では、リアがスライドしてフロントもラインをキープしにくいという問題を抱えていました。午後は大きく改善しましたが、まだ完全な解決にはほど遠いので、明日はこれらの課題を完ぺきにクリアにしたいと思います。気持ちよく走れるようになれば、ラップタイムも自然についてくると思います」

岡田忠之 チーム監督
「中上は、午後の走行で大きくパフォーマンスを改善してくれました。とはいえ、まだ改善できる余地はあるので、明日はそこを煮詰めればアベレージタイムもさらに高い水準に持っていくことができるでしょう。(カイルール・イダム)パウィは、前戦のカタールで抱えていた問題がようやくクリアになり、マシンセットアップを進めていくことができる状態になりました。明日は大きく前進できると思います」