WRC世界ラリー選手権第4戦ツール・ド・コルスは4月7日、SS1~4が行われ、クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)がSS3を除く3つのステージでトップタイムをマーク。総合首位に立った。
フランス・コルシカ島を舞台に行われるツール・ド・コルスの競技初日。この日は2本のSSを午前と午後の間にサービスを挟まずに各2回走行する、計4ステージで争われた。
前戦の第3戦メキシコで今季初優勝を果たしたクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)は、ツール・ド・コルスでも速さをみせ、オープニングステージとなるSS1でトップタイムをマーク。2番手のセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)に5.7秒のリードを築くと、続くSS2でもステージ優勝を飾り、その差を8.9秒に広げてみせる。
一方、SS1、2でミークに先行を許したオジエは、午後1本目のSS3でステージベストをマークして反撃。しかし、SS3で縮まったギャップは、わずか0.8秒だったことに加え、SS4ではミークがふたたび最速タイムを記録して突き放すと、最終的に10.3秒までギャップが広がった。
ミークとオジエに対してやや遅れながらも、各ステージで上位につけたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)がトップから25.8秒差の総合3番手。
同4番手はクレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)。これに僅差でダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)が続き、トヨタのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は6番手につけている。
ラトバラの僚友、ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)はSS1の終盤、マシンを橋の欄干に当ててしまう。このアクシデントによりマシンから出火もあったが、幸い大きなダメージには至らずSS1を完走。しかし、その後のステージには出走せず、デイリタイアとなっている。
また、自身のチームを立ち上げ、WRC2クラスで久々にWRCに復帰したトヨタのLMP1ドライバー、ステファン・サラザン(シュコダ・ファビアR5)は同クラストップで総合9番手のアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアR5)と4.6秒差のクラス2番手、総合10番手につけた。
現地8日はSS5~8の4SSで争われる。