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サカナクション山口、デビュー10年以降の意欲語る「音楽を続けるとかやることの意味を見つけたい」

2017年04月08日 11:23  リアルサウンド

リアルサウンド

 4月7日放送の『Love music』(フジテレビ系)は『Love music プレゼンツ 桜フェス2017門出』と題し、「Love musicなゲスト」には松重豊が登場した。


 トークでは、サカナクションメンバーの音楽的ルーツに迫った。ボーカル山口一郎が挙げたのは、イルカ「なごり雪」、B’z「太陽のKomachi Angel」、THE BLUE HEARTS「少年の詩」、Rei Harakami「Owari no Kisetsu」の4曲。山口は「ずっとフォークソングばっかり聴いていたんですよ。海援隊、吉田拓郎さんとか、聴き続けていた中で姉の部屋から聴こえてきたのがB’zだったんですよ。こんないやらしい曲あるんだみたいな」と当時を振り返った。


 THE BLUE HEARTS「少年の詩」については、「父親の影響で『お前は本を読まないとだめだ』と言われて本を読んでて、文学って美しいなと思ってたんですよ。この曲を聴いた時に、前半は少年の心というか『ミルクこぼしちゃった』みたいな歌詞なのに、最後に『そしてナイフを持って立ってた』って歌うんですよ。それが文学的だなと思って、言葉の使い方、裏切り方みたいな手法もそうですけど、甲本さんのメッセージにも引っ張られてますね」と語った。


 さらに、山口は影響を受けた曲としてスピッツ「スパイダー」、ユニコーン「ペケペケ」、ウルフルズ「SUN SUN SUN '95」を挙げた。「歌詞の世界観もストレートじゃないんですよ。どこかノスタルジックで、メロディーもポップじゃないんですけど、絶妙なバランス感覚があるなと思っていて。自分が曲を作る時も、『スピッツ+テクノ』とか『スピッツ+エレクトロニカ』みたいな曲を作りたいという思いが強い」と明かした。


 今年でデビュー10周年を迎えるサカナクション。最後に山口は「音楽を続けるとかやることの意味をこの10周年から先は見つけていきたいと思うし、高校のクラスの10人、20人に応援してもらうんじゃなくて、1人、2人に深く刺さるような、それで全国規模で見たらマジョリティーの中で成立しているような、そういうようなバランスのバンドでいれたらなと思います」と展望を語った。


 ライブパフォーマンスでは、さだまさし「案山子」、谷村新司「いい日旅立ち」、乃木坂46「サヨナラの意味」、miwa&乃木坂46「唯 -ゆい-」、サカナクション「新宝島」「SORATO」を披露した。


 4月16日放送の1時間SPでは、「長渕剛 スペシャル」と題し放送する予定だ。(文=向原康太)