ドゥカティ・チームのアンドレア・ドビジオーゾは、2016年シーズン序盤、MotoGPライダーの移籍に関する噂話が飛び交っていた時期に、2017年シーズンからのホンダ復帰が実現しそうだったと語っている。
昨年4月にドゥカティがヤマハに所属していたホルヘ・ロレンソを獲得したことに続き、2017年に向けて、ライダーの移籍が早い時期から行われていた。
ロレンソの移籍によってドゥカティの残りシートは1席となったが、最終的にドビジオーゾが選ばれ契約延長となった。ロレンソの後任にマーベリック・ビニャーレスがヤマハに移籍したことで、空いたスズキのシートにはアンドレア・イアンノーネが収まっている。
もし、ビニャーレスがスズキに残る決断を下していた場合、代わりにダニ・ペドロサがヤマハへ移籍し、ドビジオーゾには2008年から2011年まで在籍したホンダへ復帰する可能性があったという。
「他のライダーがどう動くかにかかっていたけど、ホンダとの契約はとても近い所まで行っていたんだ」とドビジオーゾは語った。
「ビニャーレスの決断にかかっていたんだ。彼がスズキに残る可能性もあったんだ」
2009年にホンダから参戦していたドビジオーゾは、ドニントン・パークで開催されたイギリスGPで自身初の優勝を飾り、その後は2016年10月のマレーシアGPまで優勝することができなかった。
ドビジオーゾは、2011年の終わりにホンダがファクトリーチームを2台体制に縮小した際にチームから放出され、その後2012年にヤマハ・テック3で1年間過ごし、2013年にドゥカティへ移籍した。
2017年シーズン開幕戦カタールGPではドゥカティ在籍して13回目の表彰台となる2位表彰台を獲得した。
ドビジオーゾは、もしペドロサが移籍していればマルク・マルケスのチームメイトとして復帰するための道が開かれるほどにホンダ内での評価はまだ高いと考えている。
「僕がホンダとの契約に近づいた理由は、一緒にやり遂げた仕事をチームが覚えているからだよ」
「僕は21歳の未来のスターじゃないけど、彼らは僕が何をもたらす事ができるか分かっているんだ」