3カテゴリーの参戦で多忙な中、スーパーGT岡山の搬入日に笑顔で撮影に応える国本。 2017年、WEC世界耐久選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racingの一員に加わった国本雄資が、先週末に行われたWEC公式テスト“プロローグ”を振り返るとともに、明日4月8日に開幕を控えたスーパーGT第1戦岡山への意気込みを語った。
国本は2016年、全日本スーパーフォーミュラ選手権でチャンピオンを獲得したほか、スーパーGTでは第7戦タイでLEXUS TEAM BANDOHの初優勝に貢献。今年は両シリーズに加え、世界選手権であるWECのLMP1-Hに初参戦。トヨタが第2戦スパ・フランコルシャンと第3戦ル・マン24時間に投入する9号車TS050ハイブリッドをドライブする。
実戦デビューに先駆け、イタリア・モンツァで行われたWECプロローグに参加した国本は「とても意味のあるテストだった」と走行を振り返る。
「ドライやウエット、トラフィック、夜間など、さまざまなコンディションで走ったので、いろいろなことを学ぶことができました。この公式テストで、初めてファンの前で走ることができて嬉しかったですね」
「チームの雰囲気はかなりいいですよ。初めてテストに参加した時からウエルカムな雰囲気で、最初から気持ち良くテストに臨むことができました。トヨタTS050も好調なので、楽しみなシーズンになると思います」
「ずっとヨーロッパでレースがしたかった」という国本は、1~3月のオフシーズン中、スーパーGTとスーパーフォーミュラ、そしてWECのテストと大忙し。
国本も「(スケジュール的に)1月~3月は少し大変でした(苦笑)」と振り返ったが、「ただ、たくさん走れるというのはドライバーにとっては嬉しいこと。忙しさは関係なく、頑張りたいと思います」と疲れを感じさせず、スーパーGTの岡山でも金曜日からいくつかの撮影に笑顔で応えていた。
そんな国本が参戦する3カテゴリーのなかで、もっとも早く開幕を迎えるのがスーパーGT。国本が所属するレクサス陣営は合同テストから上位を独占する速さをみせており、この開幕戦で好成績を残して残る2カテゴリー開幕戦へ弾みをつけたいところだろう。
「スーパーGTではレクサスが好調なので、レースも楽しみです。ただ、ほかのメーカーも力を入れてきているので、厳しい週末になると思っています」
「僕たちがベストを尽くせば結果はついてくると思うので、しっかり戦いたいです」