新入社員の人たちにも、これまでの人生で培っていた様々な特技があると思うが、職場で「これができます!」とうかつに言わない方が賢明かもしれない。
とあるツイッターユーザーが4月2日に「新入社員の皆さんで、絵を描いたり出来る人達へ」として、こう投稿した。
「絵を描けるって事を極力隠せ」
仕事がサブカル系に少しでも関連する場合、やらなくてもいい仕事が増えるからだという。また会社が求める絵画スキルは高いため、
「あいつらの求めるお絵かきレベルは少年ジャンプ相当だから、中途半端に絵を描ける勢も隠せ。慈悲は無い」
と念押しした。
「10分、15分で描けると思うなくそったれ!!」
投稿者は会社から似顔絵を描くことを依頼されたようで、大変不快に思ってこのツイートをしたようだ。この投稿には約1万7000件リツイートされたほか、トゥギャッターでもまとめられて拡散。同様の経験を持つ人からのコメントが相次いだ。
「結構色んなところでこの10年働いたけど、どこ行っても『絵が描けるスキル』はまじで仕事増やすだけだからほんと。秘密にした方がいいよ」
「私も美大行ってるの知られたせいでバイト先で結構面倒なことになった」
頼む方としては、お願いすれば短時間で仕上がると思い込んでいるが、絵はそう簡単に描くことはできない。
「退職する人の似顔絵を退職する前日の夕方に言われたりするからまじで!!腹立つ!!寝るなってか!?10分、15分で描けると思うなくそったれ!! 」
「さらっとやってみたいなこと言うけど、そんな簡単に描けないから」
などの愚痴も続々と挙がっている。
労力を要しても対価が支払われるならいいが、無償で業務時間外にやることを求められたらやってられない。会社からすれば、「制作物をタダで手に入れることができてラッキー」くらいに思っているのだろうが、スキルを身に着けるのは時間もお金もかかっている。
「スキルをなんだと思ってやがるんだ。一朝一夕で身につくものではないから、それ相応の対価を支払うべき」
という主張も出ていた。仕事に関係ないことの依頼を受けた場合、「業務時間内なら描きます。業務時間外なら絵描きとして外注扱いとして別途料金で承ります」ときっぱりと言った人もいるが、これも有効な手かもしれない。
「歌上手い」とバレると宴会芸要員にされる?
絵以外にも、新入社員が隠したほうがいいスキルの実例が挙がっている。まずは、字がうまい人。パソコン記入が主流だが、手書きが必要なシーンは多いため、美しい字が書ける人は重宝がられる。
また、写真も挙がる。「写真撮影のスキルを食い物にされた」という人物は、「レイヤーさんとかで一眼レフ持ってたりしたら所持と撮影スキルは隠したほうが良いです」と忠告している。
ほかには、
「『英語話せる』『パソコン詳しい』『(コスプレ等で)服作れる』『歌上手い』『踊れる』等も当てにされるよ。特に後半は宴会芸要員にされるよ」
などもある。ダンスができて歌える人であれば、宴会や結婚式の余興で使われる可能性はある。ただ、そのスキルが趣味であれば隠すことができるが、学校を卒業している場合は履歴書に記入されている。
「履歴書に芸大出身とある時点で逃げられなかった」
という嘆きも挙がっていた。