今季もWorldRX世界ラリークロス選手権に参戦しているペター・ソルベルグの長男、オリバー・ソルベルグが、今季からノルウェー国内戦の『ラリーXノルディック』に参戦すると発表。マシンは昨年、父がドライブしたワールド・チャンピオンシップ・カーのシトロエンDS3スーパーカーとなる。
自チームのペター・ソルベルグ・ワールド・ラリークロス・チーム(PSRX)で世界選手権に挑んでいるペターは、今季からフォルクスワーゲン・スウェーデンの支援を得てマシンを最新のポロGTI RXスーパーカーにスイッチ。
このマシンは、昨年までWRC世界ラリー選手権4連覇を達成したポロR WRCをベースとしており、3度目のラリークロス世界王者奪還に向け万全の体制を整えた。
そのペターの息子で現在15歳のオリバーは、「ライセンスさえうまく手配できれば、クルマを借りてチャレンジするつもりなんだ」とコメントし、ラリーXノルディックへの参戦を表明。
彼は幼少の頃からペターの英才教育を受けており、ダートオーバルで開催されるクロスカートで抜群の才能を披露。そしてこのオフには、ラトビアの国内選手権に参戦してラリーデビューも果たしている。
「まずはスピードに慣れることが重要だと思う。ラリークロスを戦うのはこれが初めてだけど、シリーズを追いかけるのは今年限りのつもり。僕にとってはラリーこそが最大にして唯一の目標だからね」とオリバー。
父親のペターは、2003年にWRCでドライバーズタイトルを獲得。ラリーとラリークロスの双方で世界王者を経験するスタードライバーであり、母のパニラ夫人は国内ラリー選手権の元グループNチャンピオンでもある。
すでにオリバーはベルギーでDS3のテストを済ませており、その際のドライビングを見た関係者からは「ドライビングスキルはもうシリーズの水準以上に達している。オリバーは選手権に面白い展開をもたらしてくれる可能性が高い」と、評価を得ている。
今季のラリーXノルディック選手権は、全6ラウンドが予定されており、4月22日にノルウェーのグレンランドで開幕する。