4月7日現地時間午後2時、F1中国GPフリー走行2回目の開始時刻を迎えた。午前中のフリー走行1回目は上海市内の視界不良のため医療ヘリが飛べずセッションの大半が赤旗になってしまったが、セッション終了後しばらくして雨は上がたものの、医療ヘリの目的地の視界が悪い状況は続いており、FP2は最初からスタートがディレイすることとなった。
路面は半乾きの状態で、部分的にダンプパッチやウエットパッチが残る。そうこうしているうちに再び雨粒が落ちてきた。
ピットガレージではルイス・ハミルトンやセバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンなど大勢のドライバーがコクピットに座ったままでセッション再開の報せが届くの待っている。
パワーユニットに火を入れて暖機をしたり、ブレーキのウォームアップを行なったりと、FP1でもほとんど走行ができていないだけに金曜のうちに少しでも周回数を稼いでおきたいという気持ちが伝わってくる。
ピットガレージ前まで出てきて、寒風吹きすさぶグランドスタンドで根気強く待ち続けているファンたちに向けて手を振るドライバーもいる。ハミルトンはセッションが残り30分を切ったところでピットレーンからコース上に出てグランドスタンドの直前まで行き、お得意の写真でファンと一緒に写真に収まったり、サインキャップを投げ入れたりといったファンサービスを行なった。
FP1とは違い空港の閉鎖は解除されているが、依然として医療ヘリの搬送先病院がある市街中心部は視界不良でセッションが開始できない状況が続く。
結果、最後までコンディションの回復はならず、そのまま15時16分にセッションの終了が決まった。これで各チームは充分な走行ができないまま、1時間のみの土曜正午のFP3で予選に向けた準備を行なわなければならない慌ただしい週末となりそうだ。