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『メッセージ』ドゥニ・ヴィルヌーヴ、SF映画への思い「10歳の頃からの夢だった」

2017年04月07日 16:43  リアルサウンド

リアルサウンド

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督

 5月19日に公開される映画『メッセージ』より、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のコメントが公開された。


参考:“謎の飛行体”が動く様子も ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督最新作『メッセージ』本編映像


 第89回アカデミー賞で8部門にノミネートされた本作は、米作家テッド・チャンの短編小説『あなたの人生の物語』を基にしたSF映画。巨大飛行体から人類が受け取ったメッセージと、娘を亡くした言語学者ルイーズの決断を描く。


 『ブレードランナー 2049』や『デューン/砂の惑星』の監督にも抜擢されたヴィルヌーヴ監督は、実は「SF映画を作るのが10歳の頃からの夢だった。SFには強いパワーがあり、この世界の現実をダイナミックに探求するためのツールでもあると思うんだ」と、SFに対する熱い思いを語る。


 さらに、「子どもの頃、雨の日にスクールバスの窓から雲を眺めて空想していたときの感じを彷彿とさせるようなSF映画を作りたいと思っていた。大作映画のスケール感よりも、そういう雰囲気を出したかった。スペクタクル映画ではなく、デリケートで軽やかなものを作りたかったんだ」と、現実に根差された繊細なドラマを重視していたことを明かしている。


 撮影監督を務めたブラッドフォード・ヤングは、「非常に現実的でありながら、ちゃんと映画的なんだ。心を打つヒューマンドラマであり、人間のリアリティの中に埋め込まれているのに、必ず壮大な視点があるように思える。だから彼の作品には、誰もが惹きつけられるんだ」とヴィルヌーブ監督の作品を絶賛している。(リアルサウンド編集部)