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F1中国GPフリー走行1回目:視界不良で赤旗中断。わずか4周のフェルスタッペンがトップ

2017年04月07日 13:00  AUTOSPORT web

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F1中国GPのFP1は、赤旗中断でセッション終了
4月7日、F1中国GPのフリー走行1回目が行なわれた。セッション開始の1時間ほど前に雨は上がったものの、前日からしとしと降り続いた雨の影響で現地時間午前10時のFP1開始時の路面コンディションはダンプ。開幕前テストを除けば、今シーズン初のウエットタイヤでの走行となった。気温13度、路面温度15度という寒さの中での走行開始だ。 

 開始直後から10台がウエットタイヤを履いてインストレーションチェックに出て行ったが、セッション運営に義務づけられている医療ヘリが飛べないことが判明したため3分後に赤旗。テレビ中継用のヘリは飛んでいるが、約30km離れた搬送先の病院がある上海市内の視界が良くないための措置だ。少なくとも30分はディレイになるとの報告がなされたため、どのドライバーもコクピットから降りて待機することとなった。

 10時47分、ようやくコンディションが回復しセッション再開。多くのマシンがウエットタイヤでコースインしたが、開幕前のウエットテストが充分にできていないフェリペ・マッサやケビン・マグヌッセンなどはインターミディエイトでコースイン。


 そのマグヌッセンはターン9でスピンを喫してしまうが大事なく走行を続けた。コース上の水量は少なくはなく、それ以外にもロマン・グロージャンやフェリペ・マッサなど、インターミディエイトで走行するドライバーはコースのあちこちで姿勢を乱す場面が見られた。アクアプレーニングを訴えるドライバーも多い。雨は小雨ながら降り続いており、路面コンディションは変わらない。

 10時59分、ニコ・ヒュルケンベルグがターン3のターンインでリヤが流れてスピン。グラベルにはまって抜け出せずここでセッションを終えることとなった。

 バーチャルセーフティカー(VSC)でマシンが排除されたが、11時4分に再び医療ヘリの問題で赤旗が提示されてセッションはストップ。サーキット周辺の視界はそれほど悪いわけではないが、上海中心部では空港も閉鎖されるほどの視界の悪さだという。

 結局、セッションはそのまま再開されることなく終了。マックス・フェルスタッペンがインターミディエイトで記録した1分50秒491がトップタイムとなったが、僅か4周しか走行しておらず、まだ本来の速さとは言えない。

 午後は雨が上がる予報になっているが、2時間半後のフリー走行2回目までに視界の回復が果たされるかどうかは不透明な状況となっている。