レッドブルF1チームのダニエル・リカルドがライバルであるフェラーリとメルセデスのオンボード映像を確認したところ、チームの主な弱点はリヤのダウンフォース不足にあることが判明したという。
オーストラリアGPでのリカルドと、チームメイトのマックス・フェルスタッペンは優勝争いに絡むことができず、開幕戦は期待はずれの結果に終わった。レッドブルは『RB13』のどの部分を改善できるかを把握するため、取り組みを行っている。
しかし、アルバートパーク・サーキットのレースで撮影されたフェラーリとメルセデスのオンボード映像を見たリカルドには、彼らの強みがどこにあるのかがすべてわかったという。中国GP開催直前の上海で、リカルドは以下のように語っている。
「現時点で僕たちには、十分なリヤのグリップがない。つまり、基本的にダウンフォースの問題だね。ただ正直に言うと、ダウンフォースが足りていないのか、それともマシンを正しくセットアップできていないだけなのかどうかが、僕にはわからない」
「僕は、ダウンフォースを最大限に引き出せていないと感じている。(メルボルンでの)フェラーリやメルセデスのオンボード映像を見ると、彼らは僕らよりもリヤのグリップを得ているようだ。おそらく僕たちには、彼らほどのグリップがない。それだけだ」
「セットアップやライドハイトなどによって、ダウンフォースを最大限に引き出せるほどには、僕たちはまだマシンを十分に理解できていないと思う」
リカルドの母国GPはトラブル続きとなり、予選ではチームメイトのマックス・フェルスタッペンが5位につけ、彼を上回った。しかしフェルスタッペンの予選タイムも、ポールポジションを獲得したルイス・ハミルトンからは1.297秒の差があった。
フェルスタッペンは決勝も5位でフィニッシュしたが、勝者セバスチャン・ベッテルからは28.827秒遅れ、ファステストラップではトップとなったキミ・ライコネンが出したタイムからコンマ426秒遅いものだった。ライコネンはバルセロナの合同テストでも、全日程中の最速タイムを記録している。
リカルドはさらに、次のように述べている。
「僕も、おそらくマックスも、フェラーリやメルセデスと比較するとコーナーで同じようにアタックできないと感じていた。彼らのほうが、リヤがしっかりしているみたいだったからね」
「高速コーナーでも対抗できるとは思うけど、身動きが取れないように感じるんだ」
「合同テストでキミのベストラップを撮影したオンボード映像があって、ターン3でトップチームはフルスロットルだったと思うし、キミはそうしていた。しかも、彼はコース幅をいっぱいに使うことすらしていなかった」
「キミがコースの端まで行かなかったことに、驚いた。かなりのダウンフォースがあるんだろう。このことは僕らも早い段階でわかっていたと思う。僕らはこの部分にこそ、取り組んでいかなければならないんだ」