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欅坂46 平手友梨奈、連続センターへの葛藤を明かす「『僕は嫌だ』は私の心の叫び」

2017年04月07日 11:33  リアルサウンド

リアルサウンド

欅坂46『不協和音(初回限定盤Type-A)』

 4月6日放送の『SONGS』(NHK総合)に、欅坂46が出演した。同番組は“大人の心を震わせる音楽番組”をコンセプトに掲げ、様々な形でアーティストの歴史を振り返るもので、今回は4作品連続でセンターを務める最年少メンバー・平手友梨奈と思い出の場所を巡った。


(関連:欅坂46、初のメンバーインタビュー 上村莉菜・鈴本美愉・平手友梨奈が語る“これまでとこれから”


 オーディションを受けた理由について「自分を変えたかったからです」と答えた平手は、1年半ぶりに審査会場へ。平手はオーディションを振り返り、「人前に立つのがあまり好きじゃなかったのでめっちゃ緊張しました。大人ばっかりいるし怖かった」と語った。さらに「(当時は)輪の中に入っていく感じじゃなかったので、自分らしさを出す場所がないというか、勉強もそんな得意な方ではないし、部活とかも、そういう人間関係とかもちょっと面倒くさかったので」と微笑んだ。


 続いて平手は、デビュー曲「サイレントマジョリティー」のMVを撮影した渋谷駅南街区へ。最年少でセンターに抜擢されたことについて、「デビューシングルって大事じゃないですか。なのに(センターが)私だからどうしよう(と)、自信がないまま」と戸惑ったことを明かしながらも、「(曲の歌詞から)私自身勇気をもらいましたね。なのでそれを伝えなきゃと(思った)、ちゃんと」と語った。


 話題は2ndシングル曲「世界には愛しかない」へ。同曲について平手は、「“意志を持った男の子”を演じられるか」を意識していると語り、「(朗読の)言い方もその時の気持ちだったり、主人公になりきったりとかいろいろ変わってます。手探りですけどいろいろやって感じた事を表現しようかなって思ってます」とこだわりを明かした。


 そして3rdシングル曲「二人セゾン」のMV撮影現場では、振付師・TAKAHIROとともに欅坂46のダンスの魅力やこだわりを語った。TAKAHIROが振付前にメンバーと歌詞を語り合うことについて平手は、「私的にも想像しやすいですし、その方がメンバーもそうだねって納得がいくので(良い)」と言い、TAKAHIROは「振付は私が付けるんじゃなくて、平手だったりメンバーの持っているものが引き出されるのがきっと正解で、引き出すための鍵が歌詞」と分析。さらにTAKAHIROは「普通は形として捉えて『手の角度は下ですか? 上ですか?』なんだけれども、『どういう気持ちで手を上げればいいでしょうか?』という質問が出てくるのはとても嬉しい」と嬉しそうな表情を見せた。


 続いてTAKAHIROは「メンバーが自由に表現するパート」を作ることを明かし、「形がきれいで見た目が美しい必要は私の中で1番じゃなくて。ぱっと見て汚くても、その生き様がぐっと刺さるような表現をしてほしいなと思う」と語った。これに対し平手も「私的には一瞬一瞬を大切にしていて、できるだけ今日あった事をメモしたりとか、今日なになにがあってこう思ったとか。それを曲に合わせてやったり、ぶつけたりとか。15歳の私は今しか出来ない。今しか出せないことをたくさんやっていこうかなと思います」と力強い表情に。


 さらに平手は4作連続“センター”に選ばれたことについて、「『できない』って思いました」と率直な思いを語ると、「(欅坂46を辞めたいと思ったことは)あります」と発言。そして「今すごい自分が嫌なんですよ。パフォーマンスもだし、全部の面を含めて。自信がないまま前に立たされてやるのも。私的には自信がついてから立ちたいしっていう葛藤もあって」と明かすと、新曲について「『僕は嫌だ』はもう私の心の叫びかなって思ってますね。(ずっと)センターっていうのはあるし、やっぱりいろいろファンの人からも言われたりするんで、それはやっぱり傷つくし。でもそれには負けていられないので、だったらもうやってやるって思っています。ライブとかで思い切り。もうそれしか反論することがないですよね」と決意を語った。


 次回4月13日放送回では尾崎裕哉が出演予定だ。(向原康太)