WRC世界ラリー選手権第4戦ツール・ド・コルスは4月6日、フランス・コルシカ島でシェイクダウンが行われ、セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)がトップタイムを記録した。
ツール・ド・コルスは、2017年シーズン最初のフルターマック(舗装路)イベント。各チームはコルシカ島のバスティア近郊に設けられた5.4kmのシェイクダウンステージで、マシンセッティングの最適化に務めた。
このシェイクダウンステージでは、多くのマシンが舗装されていないコーナーイン側をカットする形で走行したこともあり、路面上に泥が出て、徐々に滑りやすくなるコンディションに。
そんななか、オジエは3回目の走行でシェイクダウン最速となる3分50秒7を記録。仕上がりの順調さを伺わせた。
「事前テストの感触も良く、シェイクダウンの結果にも満足している」とオジエ。
「(シェイクダウン)1回目の走行では、マシンセッティングは完璧ではなかったけれど、細かなアジャストをしたら、いい感触を得られた。グラベル(未舗装路)よりも自信を持って臨めるよ」
シェイクダウン2番手はヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)、3番手はクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)だった。
トミ・マキネン率いるTOYOTA GAZOO Racing WRTは、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)とユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)が、それぞれ3回ずつステージを走行。ラトバラが3分51秒8で4番手タイムを記録している。
走行後、ラトバラは「1回目の走行は調子が良く、2回目の走行では異なるタイプのダンパーを試したんだ」とコメントした。
「ただ2回目に走った時は多くのラリーカーが通過した後で、道に泥が出ていたから、かなり滑りやすくなっていたよ」
「ダンパーに関しては良いセットアップを見つけることができたし、ブレーキの慣らし作業も終えた。明日に向けて準備は万端だよ」
また、ハンニネンも「ても興味深いシェイクダウンだった」と走行を振り返っている。
「多くのクルマがコーナーのイン側をカットして走ったため、僕がスタートした時には、道の表面が、すでに多くの泥で覆われていた」
「しかし、クルマの調子は良いし、明日のSSはシェイクダウンステージとはタイプが異なる。まったく問題はない」
競技初日となる7日は、コルシカ島西海岸のアジャクシオでスタート。マシンを整備するサービスの時間が設けられておらず、ドライバーはマシンにダメージを与えないよう走る必要がある。
4SSの合計距離は120.64km、総走行距離は462.24kmだ。