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スーパーフォーミュラ、スーパーGT“ルーキー”のマーデンボロー「“本番”も気合を入れていく」

2017年04月07日 06:40  AUTOSPORT web

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ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
2017年、全日本スーパーフォーミュラ選手権とスーパーGT500クラス、ふたつの国内トップカテゴリーにルーキーとして挑むヤン・マーデンボローが、富士で行われたスーパーフォーミュラ公式テストを振り返った。

 ニッサンの支援を受けるマーデンボローは2016年、全日本F3選手権とスーパーGT300クラスに参戦。F3では参戦初年度ながら優勝6回、シリーズ2位という好成績を残した。また、GT300クラスでは星野一樹とともにB-MAX NDDP GT-Rをドライブ。第2戦富士で初優勝を飾っている。

 今季、名門チームのITOCHU ENEX TEAM IMPULからスーパーフォーミュラに参戦するマーデンボローは3月31日~4月1日、富士スピードウェイで開催された公式テストに参加し、好タイムをマークした。

 マーデンボローが参戦する今季のスーパーフォーミュラは、2016年のGP2(現F2)チャンピオンでレッドブル・ジュニアドライバーのピエール・ガスリーや2014年からF3マカオGPで2連覇を達成したフェリックス・ロゼンクビストに加え、2015年の全日本F3チャンピオンのニック・キャシディ、2016年シーズン、マーデンボローを破って全日本F3チャンピオンを獲得した山下健太という若手注目株が集結したことで、例年以上に注目を集めている。

 そんな“激戦区”のスーパーフォーミュラにITOCHU ENEX TEAM IMPULから参戦するマーデンボローは、富士のテストで速さを発揮。初日に5番手タイムを記録すると、翌日は雨と雪が混じる難しいコンディションのなか、同じくルーキーのガスリーに次ぐ1分22秒073をマークして総合4番手につけた。

「テストは本当にうまくいったよ。マシンのフィーリングがすごくよかったんだ」とマーデンボロー。

「クルマにトラブルが起きることもなく、予定していたテストメニューのほとんどをこなせた。また、中古タイヤでいい感触を掴むこともできた」

「2日目はコンディションが悪く、少し難しかったね。ずっと雨が降っていて、セットがうまく機能しているかわからないほど、トラック状態は最悪だったんだ。とてもトリッキーだったよ」

「しかし、最後の15分になって路面が乾いてくると、クルマの動きが良くなった。新品タイヤでのアタックは最高に楽しい時間だったよ」

 このテストの翌週、4月9日にはスーパーGT2017年シーズンが岡山で幕を開ける。マーデンボローは新たに挑むGT500クラスでも、スーパーフォーミュラと同じTEAM IMPULからの参戦が決定。すでにテストを終え、レースに向けた手応えを掴んでいるようだ。

「GT500クラスでレースをするのが本当に待ち遠しいよ。ここまでのテストは順調だった。しかし、大事なのは本番だから気合を入れていくよ」

「(安田)裕信と力を合わせてカルソニック IMPUL GT-Rを優勝に導きたい。そして、僕たちを応援してくれるファンのみんなに喜んでほしいんだ」

 注目の2017年スーパーGT開幕戦は4月9日、岡山国際サーキットで開催。また、スーパーフォーミュラ開幕戦は4月23日に鈴鹿サーキットで行われる。