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F1デビューを果たしたストロール、自身への批判を「嫉妬のせい」と一蹴

2017年04月06日 13:31  AUTOSPORT web

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自らへの批判は嫉妬によるものと語るストロール
ウイリアムズF1のランス・ストロールは、自身が2017年シーズンからF1に昇格したことに対する批判は、嫉妬が元になって起きていると感じている。 

 ストロールは昨シーズンのヨーロピアンF3選手権でタイトルを獲得しただけでなく、フェラーリのフェラーリのドライバーアカデミーに所属していた2014年にはイタリアF4選手権でチャンピオンになっている。しかし、ストロール家の莫大な財産が彼のF1昇格に一役買ったのではと疑問視する見方もある。

 先週末のオーストラリアGPでF1デビューを飾った18歳のストロールは、そうした批判のほとんどは、F1に参戦できないドライバーによるものであると考えている。

「F1に昇格できないドライバーは、なぜ自分は昇格できないのか言い訳をいつも探し出そうとしているんだ」とストロールは語った。

「パドックにいる(F1)ドライバーたちはお互いに尊敬し合っていると思うよ」

「彼らはF4やフォーミュラ・ルノー、F3でタイトルをとるのに多くの努力と準備が必要なことを知っている」

「だからF1ドライバーはお互いを尊敬するんだ。ここにたどり着くのにどれだけの努力が必要だったか知っているからね。ここにたどり着いていないドライバーは、ほとんどの時間をたどり着かなかった理由を探すために使っているのさ」

「だから普通のことだよ。説明する必要もないと思う。そういうものなんだ」

「いつだってねたむ人間はいるし、間違った理由で自分を嫌う人間もいる。それが現実なんだ」


 ストロールはF1デビュー戦となるオーストラリアGP決勝を20番グリッドでスタートした。フリー走行中のクラッシュで必要になったギヤボックスの交換のせいで、グリッド降格のペナルティを受けたからだ。


 オープニングラップでは14位に順位を上げたストロールだが、残り18周のところを13位で走行していた時にブレーキに問題が発生しリタイアとなった。

 ストロールは、F1のパドック内でドライバー同士が尊敬し合っているのは、彼ら自身がステップアップしていく中で、F3や他のチャンピオンシップで勝利を収めてきたからだと考えている。

「グリッド上のすべてのドライバー、そしてチームスタッフでさえも、レースを本当に理解し、F1にたどり着くことがどういうことなのか分かっている。」

「勝たなければいけないチャンピオンシップの厳しさ、スーパーライセンスを取るために獲得しなければいけないポイント、そうしたものを勝ち獲らなければいけないことを彼らは知っている」

「(セバスチャン・)ベッテルや(ルイス・)ハミルトン、(エステバン・)オコンのようなドライバーは皆、そうしたチャンピオンシップを勝ち抜いてこなければならなかった」

「それはとても困難なことだと彼らは知っている。だから僕たちは互いに尊敬し合う。レースで戦わなければならなくても尊敬の念をお互いに持っているんだ」