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柄本佑×満島ひかり×吉沢亮が共演 芥川原作の舞台『百鬼オペラ「羅生門」』

2017年04月06日 12:52  CINRA.NET

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『百鬼オペラ「羅生門」』ビジュアル ©奥山由之
舞台『百鬼オペラ「羅生門」』が、9月8日から東京・渋谷のBunkamura シアターコクーンで上演される。

『羅生門』『藪の中』『蜘蛛の糸』『鼻』といった芥川龍之介の代表作と、芥川の人生を絡ませ、1つの物語として描く同作。物語は『羅生門』を中心に展開し、仕事を失って途方に暮れる下人が悪に手を染めてでも生き抜く選択をするまでの数秒間に、下人の脳内で起きた出来事を描く。劇中には登場人物を操るオリジナルの妖怪たちが登場するとのこと。

主人公の下人役を演じるのは柄本佑。下人が象徴する芥川に大きな影響を与える女性役を満島ひかり、下人と対峙する男役を吉沢亮が演じる。さらに田口浩正、小松和重、銀粉蝶がキャストに名を連ねる。

今年『第61回岸田國士戯曲賞』の最終候補に選出された長田育恵(てがみ座)。演出、振付、美術、衣装を満島も出演したミュージカル『100万回生きたねこ』を手掛けたイスラエルのインバル・ピントとアブシャロム・ポラックが担当する。さらに音楽は阿部海太郎、青葉市子、中村大史によるオリジナル楽曲を生演奏する。チケットは5月7日から販売開始。

■柄本佑のコメント
初めて舞台上で踊ったり歌ったりします。どんな事が起こるのか全く予想がつかないですが、踊りと歌の練習が始まり、ちょっとずつ両方の面白さを発見出来ています。やはり初めての事をやるというのは不安ですが、楽しいことのように思います。おもちゃ箱をひっくり返したような世界を創る演出家によって、芥川の物語が、どんなおもちゃになってどんなばらまかれ方をするのか、僕自身も楽しみです。とにかく悩み、苦しみ、楽しめるように頑張ります。

■満島ひかりのコメント
インバルとアブシャロムの作り出すあの暖かな世界にまた行ける。
彼らの舞台はどれも、愛おしくて懐かしいのです。
身体と心を元気にして、観て下さる方の大切なところに届くものにしたい。
音楽と踊りの羅生門だなんて、私のイメージではもう大変な光を放っています。
インバルが時折口にする「アイラブ ハプニング」、この舞台に美しいハプングがありますように。

■インバル・ピント、アブシャロム・ポラックのコメント
2013年、2015年に上演したミュージカル『100万回生きたねこ』に引き続き、日本で素晴らしいスタッフ・キャストと一緒にオリジナルミュージカルを制作することができ、本当に嬉しいです。
芥川龍之介の作品には、哲学的で深淵なテーマとユーモアが同時に存在します。現実と想像の世界が鮮やかに混ざり合っているところも気に入りました。芥川作品には登場していませんが、日本の妖怪たちに大変興味を持っていて、今回の作品には、私たちオリジナルの妖怪もたくさん登場させたいと思っています。
2013年の『100万回~』で出演してくれたひかり(満島)は当時も私たちをたくさん驚かせてくれましたが、この4年半で輝きを増した彼女と再び一緒に創作することができ嬉しいです。たすく(柄本)、りょう(吉沢)は初めてですから、二人から何が飛び出してくるか楽しみにしています。