ルノーは2017年仕様のMGU-KをロシアGPから復活させることを目指している。プレシーズンテストでトラブルが発生したため、ルノーは開幕戦に向け、全搭載チームのMGU-Kを昨年仕様に戻した。
今のところ、ルノーF1のパワーユニットを搭載するルノーワークスチーム、レッドブル、トロロッソは、リスクを避けるために2016年仕様のMGU-Kを使用している。旧型は5kg重く、それに冷却のためのエアボトル1kgが加わり、重量の面で不利になっている。
それでなくても2017年F1マシンは重量が重いという問題を抱えているため、ルノーはできるだけ早く2017年バージョンのMGU-Kに戻したいと考えている。
明確な時期は明らかにされていないが、英AUTOSPORTが得た情報によると、4月末に行われる第4戦ロシアGPになる可能性が高いようだ。
ルノーF1のマネジングディレクター、シリル・アビテブールは「2017年仕様をできるだけ早く復活させることを計画している」と語った。
「MGU-K(のパワー)は規則で120KWに制限されている。つまりそれに関しては何も変えることはできない。だが、重量の問題がある。また、冷却面や、使用できる状況という問題もある」
「そういった面すべてにおいて2017年仕様の方が多少改善されている。とはいえ、これによって決定的にパフォーマンスが変わるというものではないが」
2基目のパワーユニットを導入するまでに新型MGU-Kを用意できるかという問いに対して、アビテブールは「もちろんだ」と答えている。