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「あくまで目標は王座」BMW Team Studieが2017年参戦体制を発表

2017年04月06日 11:01  AUTOSPORT web

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GT300王座獲得に挑むBMW Team Studieの鈴木康昭代表、ヨルグ・ミューラー、荒聖治とStudie BMW M6
スーパーGT300クラスに参戦するBMW Team Studieは4月6日、東京・有明にあるBMW Group Tokyo Bayで、2017年の参戦体制について発表した。

 2014年からBMWジャパンのサポートを受け、スーパーGTに参戦するBMW Team Studie。2016年からは新たにBMW M6 GT3を投入したが、16年はニューマシン投入初年度ということもあり、トラブルが多発。思うような成績を残すことができなかった。

 そんなBMW Team Studieは、2017年もBMWワークスドライバーのヨルグ・ミューラーと、ル・マン24時間ウイナーの荒聖治という豪華なドライバーラインアップを継続する。

 また、BMWジャパンは今季もコラボレーションパートナーとしてサポートし、BMWモータースポーツからのカラーリングデザインの提供や、車両購入にあたってのBMWジャパン・ファイナンス・サービスからのファイナンス・サービスの提供、技術サポートなど、インポーターとしての包括的なサポートを受け参戦することになる。

 さらに、今季からBMW Team Studieではオフィシャルファンクラブを設立。4月5日から募集が開始され、MINICHAMPS製のミニカーやシュタイフの限定ベア等、多くの特典やミーティング等が開催されるという。

 気になるマシンカラーリングは、岡山、富士と行われた公式テストでは純白のボディにチーム名、ゼッケンのみが記された“暫定カラー”の状態だったが、この日の発表会で2017年版のカラーがお披露目された。

 今季のStudie BMW M6カラーリングは、ホワイトにうっすらとグラフィックがマシン全体に施され、BMW伝統のMストライプが入れられるというもの。これはフランク・ステラによる1976年のBMW 3.0 CSL・アートカーをオマージュしたものだという。また、今季は左右でシュタイフ、サボンのロゴがそれぞれ入れられる。

 そんなBMW Team Studieだが、参戦以来なかなか勝利には届いていない。これについて鈴木代表は「多くのスポンサーの方々に支えられ、今季も参戦できることになりました。これまでの3シーズン、7度の表彰台を獲得しましたが、まだ勝てていません。たしかに多くの方から初勝利について尋ねられます」と語ったが、チームの目標は別にあるという。

「しかしこの体制発表会で、初勝利については何も言うことはありません。むしろ、ひとつでも多くのポイントを獲得し、最終戦もてぎが終わったときに、どこよりも得点を重ねていること。つまり、このチームのシンプルな目標はチャンピオンです。それは参戦開始以来ブレていません」

 一方で、荒は「最高のコンビネーションでの参戦4年目となるので、僕は初勝利にもこだわりたい」と語った。また、ミューラーは「スーパーGTは簡単なレースではないが、全力で結果を出していきたい」と意気込みを語っている。

 2017年に向けて、BMW M6 GT3は信頼性向上のためのアップデートが施されており、これまでのテストでもその効果を確認してきている。Studie BMW M6はこの後積み込まれ開幕戦の舞台である岡山国際サーキットに移動。悲願達成に向けて今季のオープニングレースに挑むことになる。