接客業において、「お客様は神様」を盾に理不尽なクレームをつけて来る客は多い。しかし最近では、なんでも言うとおりに聞く必要はないという風潮も出てきている。(文:okei)
そんな中、発言小町に「バイト先でクレームを受けました」と不満を訴える投稿があった。投稿者が働いている店では、ある商品を5個以上買うと割引クーポンが出る。先日女性のお客さんに、「5個ちょうどでも大丈夫ですか?6個買わないと駄目ですか?」と聞かれ、なぜそんなことを聞くのか理解出ず、「ポカンとし、顔が引きつってしまった」という投稿者。
「そんなの分かるわけないし、5個だろうが6個だろうが、正直どっちだって良いです。だから『私にはちょっとそこまでは分かりません。自分で調べて下さい』と言いました」
「自分がおかしなことを聞いてきたのに、私のせいですか!?」
「以上」の意味も知らないのかと驚いたのではない。クーポン配布時の決まりを問われて、「そんなの分かるわけない」と考え、突っぱねたのだ。
お客は「そうですか」とその場を去ったが、その後「お客様の声」でクレームを書かれる事態になる。投稿者は「自分がおかしなことを聞いてきたのに、私のせいですか!?」と憤り、店長や他の従業員も、「おかしなお客だね」「5個でも6個でもどっちでも良いじゃん」「セコイよね」と笑ってくれ、叱責は受けなかったという。
しかし後日、同じく接客業の友人Aにこの話をすると、「私には分かりませんとかありえない」と責め立てられた。
「分からないんだったら、分かる社員に聞きに行け」
「私の職場で同じ対応したら、お客からも上司からも怒られる」
「そもそも、叱らない店長もおかしい」「そういう店はいつか潰れるよ」
とまで言われ腹が立ったトピ主は、「Aはバイト時代から接客業一筋で、そのせいか接客業にプライドを持ち過ぎの所があります」と書き込んでいる。最後に「店員は何でもニコニコ答えないと駄目なんですか?お客様は神様ですか?」と訴えていた。
「5個以上ですので、5個で大丈夫ですよ」と言えばいいだけ
これに対して、「おかしいのは貴方と貴方の店」「ご友人がすべて正しい」などと批判が殺到した。
「お客様は神様とは思いませんが、トピ主さんは失格も失格。トピ主の勤め先は、店長も店員も能力が著しく低い人間の吹き溜まりですね」
「『責任者に確認してまいります』でしょ?『5個以上ですので、5個で大丈夫ですよ』でしょう? 何とでも正しい答えが出来るでしょ、その店の制度なんだから」
ほかにも、「『以上』ってことは5個は含まれます。『未満』だったら含まれません。小学校で習うと思うんですけど…」と、知識・常識不足を指摘する声も相次いだ。
批判は200件を突破。トピ主は「もっと丁寧に言いました」などと何度か巻き返しを図っていたが「そもそも普通、そんなこと店員に聞かないですよね(笑)そこまでしてクーポン欲しいんでしょうか」とまた余計なことを書いたため批判は止まらず、ついにレスの受付を停止していた。
レスの中には、「今は、無駄な時間を費やすクレーマーやモンスターは業務妨害にもなりかねませんから"無視する、相手にしない"傾向になっています」とする人もいた。しかし、ほぼ例外なく
「問い合わせたお客様はクレーマーではなく、単にわからない事を聞いただけの大切なお客様」「クレーマーと大切なお客様との区別もできないトピ主様の対応が間違っています。アナタが未熟なのですよ」
と続けていた。やはりトピ主はもう少し対応の仕方があっただろう。