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自分のお尻で卵を孵化「人間雌鶏」を目指す芸術家(仏)

2017年04月05日 11:24  Techinsight Japan

Techinsight Japan

お尻で卵を孵化させようとする男性(出典:https://www.afp.com)
芸術家は時に私たちの想像を遥かに超えるような作品を生み出すことがある。このたびフランス出身の芸術家が「人間雌鶏」となって、卵が孵化するまで自分のお尻で温めるという“芸術”を展示している。展示ガラスケースには卵を温める芸術家本人の姿があり、『AFP通信』などが報じて話題となっている。

3月29日からフランスのパリ市内にある現代美術館「パレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)」で開催中のアートパフォーマンスが話題を呼んでいる。

卵を温めている男性は、芸術家のアブラハム・ポアンシュバルさん(Abraham Poincheval、44)。彼は「卵(Egg)」というタイトルの作品を自らの体を使って表現している。アブラハムさんは伝統的な韓国のケープをまとい、1ダース(12個入り)の卵がつぶれないように細工した椅子に24時間座りっぱなしで卵を温めているのだ。

卵を摂氏37度に保つため、アブラハムさんは生姜が豊富に含まれる特別な食事を定期的に摂っている。休憩は24時間に一度、30分だけで後は卵が孵化するまでの3~4週間、ガラスケースの中で毎日卵を温め続ける予定だ。アブラハムさんの父親でクリスチャン・ポアンシュバルさん(Christian Poincheval)は、「ガラスケースを通して見ると、まるでテレビで息子を見ているような感覚だった」と語っている。

海外メディアのほとんどがアブラハムさんを「人間雌鶏を目指している」と紹介したが、クリスチャンさんは「以前息子はフランスの自然主義の作家として知られるギ・ド・モーパッサン(Guy de Maupassant)の悲喜劇・短編小説『トワーヌ(Toine)』で、不機嫌な女房に命令されて太った病気の男が鶏の卵を抱いて孵化させる話に影響を受けていた」と明かす。

アブラハムさんはかつて、自分の体のサイズにくりぬいた岩の中で1週間ほど過ごしたり、大きな熊の剥製の中で虫などを食べて過ごすといった芸術パフォーマンスを行ったこともあるそうだ。今回の作品「卵」は孵化するまでの間、YouTubeでライブ配信されており24時間アブラハムさんの姿を閲覧することが可能だ。

しかし世界には、アブラハムさん以外にも奇想天外な作品を生み出す芸術家がいる。イギリスでは自分の乳首をイヤリングにして売り出した芸術家が人々を驚かせていた。

出典:https://www.afp.com
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)