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トヨタLMP1のサラザン、自チーム『サラザン・モータースポーツ』設立。デビュー戦はWRC

2017年04月05日 11:11  AUTOSPORT web

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自チーム『サラザン・モータースポーツ』を立ち上げたステファン・サラザン
WEC世界耐久選手権やフォーミュラEに参戦しているステファン・サラザンが、ラリーチーム『サラザン・モータースポーツ』を立ち上げた。チームの初戦は4月6日にスタートするWRC世界ラリー選手権第4戦ツール・ド・コルスだ。

 現在41歳のサラザン。2017年はTOYOTA GAZOO RacingがWECに途中投入する9号車TS050ハイブリッドをドライブするほか、ベンチュリーからフォーミュラEに参戦している。

 2000年代にはスバルからWRCに参戦したサラザンが新たに立ち上げたサラザン・モータースポーツは、フランス・セヴェンヌを拠点に活動。ラリー参戦用としてシュコダ・ファビアR5とヒュンダイi20 R5を準備しているとのこと。

 チームはオフィシャルサプライヤーとしてミシュランやオレカ、KCMGからサポートを受ける。

 デビュー戦となるツール・ド・コルスでは、サラザンがドライバーを務め、ファビアR5を投入。WRC2に挑む。なお、今後は新たなドライバーを起用していく計画だという。

「以前から、自分のチームを立ち上げたいと思っていた」とサラザン。

「ベストなタイミングを探っていたんだけど、今がその時だと確信したよ」

「レーシングドライバーとしてのキャリアのなかで、さまざまな面からモータースポーツに関わってきた。レースを戦うだけではなく、複数のマニュファクチャラーやチームの開発プログラムに従事してきたからね」

「もっと初期の段階からレースに関わりたいと思っていたんだ。それもドライバーとしてではなくね。最近ラリーにスポット参戦したことで、その思いを強くした」

「もちろん、サーキットレースとラリーのどちらに参戦するかは悩んだよ。ただ、ラリーの方が、自信を持って取り組めると思ったんだ」

「サラザン・モータースポーツはまだ未熟なチームだけど、僕の周りには協力してくれる人が多いし、強力なパートナーもいる。彼らのおかげで、チームは若手ドライバーを育成し、勝利に挑むことができるはずだ」

「将来的にはサーキットレースにも参戦する可能性がある。あらゆる可能性を排除していないし、今はチームを育てる時間が必要だ。まずは一歩ずつ、ステップを進めていきたい」