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ホンダF1「信頼性は向上、パフォーマンスに課題」。中国ではより困難な戦いを覚悟

2017年04月05日 08:41  AUTOSPORT web

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2017年オーストラリアGP ストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダ)
ホンダF1プロジェクト総責任者、長谷川祐介氏は、2017年開幕戦オーストラリアGPで、パワーユニットにおいて改善した部分と課題の両方を確認したと語った。今週末の中国GPはさらに困難な週末になると予想している。

 プレシーズンテストでトラブルが連発、十分走りこむことができないまま、マクラーレン・ホンダは開幕戦オーストラリアを迎えた。しかしフェルナンド・アロンソは予選でQ2に進出して13位、決勝はマシンのダメージによりリタイアという結果に終わったものの、終盤まで10位を走り続け、入賞を目前としていた。マクラーレンは開幕戦のパフォーマンスは予想していた以上のものだったと振り返っている。

 しかし中国GPの舞台となる上海インターナショナルサーキットは現在のF1サーキットで最長のストレートを備えたレイアウトであり、パワーユニットのデプロイメントとパワーの面で厳しい戦いになるものと予想される。長谷川総責任者は、開幕戦でポジティブな要素を見つけることができたと言う一方で、中国は楽な週末にはならないとの考えを示した。

「開幕戦オーストラリアは私たちにとって困難な週末になりました。コース上での現時点でのポジションについて判断することができ、ポジティブな要素とネガティブな要素の両方を発見しました。パワーユニットに関してある程度の信頼性を確認することができましたが、パフォーマンスにおいてはまだ改善する余地があることを承知しています」

「中国GPはさらに困難なグランプリになるものと予想しています。ここでのレースには常に未知の部分があります。天候が変わりやすく、それがマシンのセットアップやバランスに影響するのです。サーキット自体、低・中速コーナーと2本の非常に長いストレートを備え、パワーユニットに大きな負担がかかります。従って、セットアップに取り組み、しっかり準備を整えることが重要になります」

「今回もマクラーレンと協力し合って、パッケージから最大限の力を引き出すため、努力していきます。できるだけ多くの情報を集めることが重要です。シーズンは長いので、1戦1戦、進歩していくことを目指します」